予約の多い歯科医院の共通点を解説!需要の高い審美治療に力を入れる!

  • 「新規患者を増やす対策をしたいが、何をすればいいかわからない。」
  • 「ここ数年、新規患者が減りつつあり悩んでいる。」
  • 「近所に歯科医院が開院し、患者が流れてしまった。」

このようなお悩みや疑問を抱えた歯科医院経営者の声を多く聞きます。
競争が激しい歯科業界で、歯科医院経営者・開院を目指す方は、どう生き残っていくか趣向を凝らしていくことが求められます。

この記事では、歯科業界の現状と今後の予測、予約が多く繁盛している歯科医院の共通点等を解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1.歯科業界の現状と今後の予測

まず、今の歯科業界の現状を理解しましょう。
厚生労働省の2021年の調査によると、歯科医院は年々増えていますが、高齢化の影響により閉院する歯科医院も増えているというデータがあります。
とはいえ、日本国内ですでに開院している歯科医院の数は非常に多く、日本の人口減少により、今後も競争が激しい業界と予測されます。歯科業界の激しい競争に生き残るためには、新規患者、リピーターを獲得するために工夫が必要です。

近年では一昔前とは違い、歯科医院に通院する理由が変化しています。一昔前は、歯が痛くなってから歯科医院に通院するのが一般的でしたが、今は虫歯になる前に予防するという意識に変化しつつあります。
日本政府は、口腔の健康が身体全体の健康につながると公表しており、歯科健診の重要性も推奨しています。
また、歯や口元の美しさに焦点を当てた審美歯科治療に対する関心も注目されています。

歯科健診・審美歯科治療の需要は、今後も増え続けるでしょう。患者さんが歯科医院に通院する頻度は上がってくると予測されます。

2.予約の多い歯科医院の共通点とは

2.1 立地エリアのニーズが合っている

新規患者・リピーターの多い歯科医院では、立地エリアのニーズを把握し、そのニーズにあった設備やサービスを提供しています。以下、ターゲットエリア別トレンド検索人気キーワード一覧です。
このキーワードにより立地エリアのニーズが見えてくるでしょう。

  • ファミリー層の多いエリアキーワード・・・キッズスペース完備、個室治療可能、SNSで予約・発信、歯列矯正
  • 若年層の多いエリアキーワード・・・土日診療可能、SNSで予約・発信、ホワイトニング、インプラント
  • 老年層の多いエリアキーワード・・・訪問診療可能、歯周病、口腔ケア

2.2 歯科健診・クリーニングの設備が充実している 

虫歯や歯周病予防するには、定期的に歯科健診とクリーニングを行う必要があると政府が推奨しています。歯科健診とクリーニングを受診している患者さんが増えています。予約の多い歯科医院では、歯石除去の施術の上手さや設備が充実しています。

2.3 快適な設備と雰囲気が良い

清潔で快適な診療環境や待合室の雰囲気も重要です。
歯の治療は不安に感じる方が多いため、リラックスした居心地の良い環境を作ることが大切です。

2.4 緊急対応や予約の柔軟性がある

地域密着で地元の方が通っている歯科医院では、緊急な対応にも柔軟に対応しています。
緊急時や患者さんが困っている時に柔軟な対応することにより、患者さんとの信頼関係を築くことができます。「かかりつけの歯医者」となり、末永く通っていただけることでしょう。

2.5 親切な対応とコミュニケーション 

予約の多い繁盛している歯科医院では、患者とのコミュニケーションが上手くとれており、信頼関係を築き上げています。一般的に歯科医院を離れる原因として最も多いのが、「先生の思いやりがない」「治療についての説明が少ない」という理由です。歯科治療技術も大事ですが、それよりも患者さんに対する対応が良くなければ、信頼関係が築くことは難しいでしょう。
患者さんのお話に耳を傾ける、治療の説明を理解してもらい合意を得る、ということに意識しながら接することが大切です。

3.需要の高い歯科審美治療を解説

近年では、歯や口元の美しさに焦点を当てた審美歯科治療に対する関心が高まっています。
審美歯科治療は、保険対象外の自費診療がほとんどですが、それでも人気があります。
最も需要が高い自費診療は以下の3つです。

3.1 インプラント

インプラントは、自費治療の中でもとくに売上が高い治療です。そのためインプラント治療に力をいれている歯科医院が多いです。競争が激化しているため、競合との差別化ポイントを見極め、「HP」、「SNS」、「広告」、「専門ポータルサイト」などを上手く利用してアピールしていくことが必要です。

3.2 ホワイトニング

ホワイトニングに興味を持っている方は多く、歯科医院以外でもエステサロンや市販で購入できるホワイトイング液や歯磨き粉などが人気を集めています。ホワイトニング業界は競合が多いですが、歯科医院でしか取り扱えない機材や技術など、差別化を図り、アピールしていくことが必要です。

3.3 歯列矯正

歯列矯正は、見た目が美しくなる以外にもメリットはたくさんあります。「歯並びを整えることで、歯磨きがし易く虫歯や口臭予防できる」、「正しい噛み合わせを構築することができる」、と患者さんにとってメリットの多い治療です。一昔前は、子どもがメインターゲットでしたが、近年では中高年の方々も矯正治療を受ける方が増えてきました。「歯並びを美しくしたい」「年齢を重ねても自分の歯で食事をしたい」「健康を維持」の目的で人気が高まっています。

さいごに

いかがでしたか?
歯科業界の現状と今後の展開を解説し、繁盛している歯科医院の共通点・需要の高い自費治療を紹介しました。歯科医院の院長先生は、歯科医師でもありますが、治療だけでなく、経営者としてマネージメントとマーケティングも同時にこなす必要があります。
とはいえ、お一人で全て抱える必要はありません。治療であれば勤務医の先生を雇い、経営であれば専門家(経営コンサル、税理士、行政書士)に頼ることをおすすめします。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人