- 「古民家カフェの経営が成功する秘訣を知りたい。」
- 「古民家を改装してカフェオープンするまでの手順を知りたい。」
- 「古民家を購入して住居兼カフェとして開業を検討中、注意点を把握しておきたい。」
このようなお悩み、疑問を抱えている古民家カフェ運営に関心のある方の話を多く聞くようになりました。
この記事では、古民家カフェを開業のメリット/デメリット、開業までの流れを5Stepに分けて解説していきます。後半では、古民家カフェ成功の秘訣と注意点が記載されていますので、じっくり読んで参考にして下さい。
1.古民家カフェとは?
古民家カフェとは、昔ながらの風情のある日本家屋「古民家」を改装し、おしゃれで居心地のいい空間として再利用したカフェのことをいいます。ただ古い家をキレイに改装するということではなく、店内の内装をアンティークで揃えることにより、非日常的なゆったりとした和みの時間を味わうことができます。古民家カフェは、街中から少し離れた郊外にあることが多く、自然の中にある趣きのある雰囲気を演出してくれます。全国で増え続けていて、「古民家カフェ巡り」という言葉もあるくらい今、人気を集めてる注目のカフェの業態です。
2.古民家カフェのメリットとは?
2.1 日本の風情を感じる唯一無二のカフェづくりができる
古民家は、現代の建築では見られない、天然素材の太い柱や梁、高い天井、広々としたつくりが多いです。日本の風情を感じさせ、レトロで温かみのある空間をつくることができます。古民家が持つ雰囲気は唯一無二であり、他のカフェとの差別化を図ることができるでしょう。
2.2 固定資産税が軽減される
固定資産税は、土地と建物を保有している人にかかる地方税です。土地にかかる税額は変わらないものの、建物の税額は「築年数」によって税額が決定されます。通常、古い築年数の物件は、固定資産税は低く、税額を抑えることが可能です。
2.3 築年数が古いため割安で購入することができる
築年数が古い物件のほとんどは割安な価格で販売されています。カフェ開業のために新築するよりも費用を大幅に抑えることができるでしょう。もともとは住居であった古民家ですから住居も兼ねてしまえば、家賃もかからなくなります。
3.古民家カフェのデメリットとは?
3.1 冷暖房費がかかる
昔ながらの日本家屋は、天井が高く、通気性がよく、風の通りが良い造りになってます。一昔前に建てられた古民家は、エアコン設備が整っている時代ではありませんでした。そのため、断熱性・気密性が備えられていません。現代の建物よりも冷暖房費がかかってしまう可能性は高いです。
3.2 耐震性が心配
日本の建物は、耐震基準が設けられていますが、古民家の場合、現在の新耐震基準に満たしていない物件が多いでしょう。伝統工法である日本家屋に耐震補強工事を行う場合は、古民家鑑定士などの専門家に相談しながら進めましょう。
3.3 シロアリや害虫に注意が必要
木造住宅ならではシロアリや害虫、害獣駆除が必要な場合もあります。それ以外にも、ネズミやゴキブリなどの被害にあわぬように対策は必須です。
4.古民家カフェ開業までの流れ 5step
step1 カフェ開業に必要な資格を取得する
カフェ(飲食店)を開業するのに必要な資格を取得しておきましょう。
- 食品衛生責任者
- 防火管理者※30人以上を収容できる店舗の場合
上記の資格がなければ、カフェをオープンすることができません。オープン直前にあわてて取得することがないよう余裕をもって事前に取得することをおすすめします。
step2 物件探しを行う
古民家は新築ではありませんので、空き家を探す必要があります、まずは、どの地域でオープンさせたいかを決めましょう。その後、オープンさせたい地域の不動産屋に出向き、情報収集をしましょう。現地に足を運び、周辺を調査し、そこから感じられる空気に触れてみることは大切です。
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step3 古民家を改装する
物件が決まったら自店がどのようなカフェにしたいかコンセプトを決めましょう。コンセプトに合ったリフォームを考えてみてください。そのまま使えそうな古民家であってもトイレなどの水回りの設備はリフォームすることをおすすめします。古き良き建物であってもキレイで清潔な店内を心掛けましょう。
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step4 開業申請手続きを行う
食品を取り扱うカフェにおいては、保健所の許可を得るため、保健所への申請を行います。その後、税務署に営業を開始するための「開廃業届」の申請を行い、自治体へ「事業開始等申請書」を提出してください。
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step5 必要な設備、器具をそろえる
古民家に合うような家具や食器類で揃えましょう。一般的には古民家には、アンティーク家具や食器は雰囲気によく合うといわれています。DIYが得意な方は、木目の手作り家具を作るのもおすすめです。温もりのある雰囲気を演出でき、費用も抑えられるでしょう。
5.古民家カフェを成功させる秘訣と注意点
5.1 お店のコンセプトをしっかり設定する
お店のコンセプトをしっかり設定することは、成功の秘訣です。
以下の項目を明確に考えてみてください。
- なぜ自分が古民家カフェで開業したいのか?
- どのような客層がターゲットになるのか?
- どんな商品を提供するのか
コンセプトがしっかりしていると、運営や集客の方法も明確になります。
逆にコンセプトがあいまいで、その地域のニーズに合っていないようでは、お客様に受け入れられない可能性が高くなります。
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5.2 日々のメンテナンスは怠らない
開業前に大々的なリフォームをしても継続的なメンテナンスは必要です。例えば、普段は問題ないが雨漏りしてきた、など、築年数が古くなると不具合を感じる頻度が高くなります。
不具合を感じた時にすぐに対処すれば、大きな修理費につながることが未然に防げます。日々のメンテナンスは怠らずに行うようにしましょう。
5.3 接客は大事
お客様がカフェを選ぶ理由は、お店の外装/内装、料理だけではありません。「スタッフの接客の良さが気に入った」という理由が最も多いといわれています。どんなに素敵な古民家だったとしても接客がイマイチでは、また来ようというリピーター獲得にはつながりません。常に笑顔で、態度、姿勢、スムーズな動きでお客様に良い印象を与えるように心がけましょう。
さいごに
いかがでしたか?
古民家をカフェとして開業するためのメリット/デメリット、開業までの手順、注意すべきポイントをご理解頂けたかと思います。日本の風情を感じゆったりとした時間を過ごせる古民家カフェは、今人気を集めています。この記事を参考にし、夢の「古民家カフェ」を成功させましょう!