飲食店の開業を考えている方必見!【営業許可の取得方法】

飲食店を開業するには、どのような手続きが必要なのか?と心配されている方も多いのではないでしょうか。飲食店の営業許可を得るには保健所へ申請書類を提出し、所定の検査を受けることが必要になります。この記事では飲食店の営業許可を取得するまでの流れ、保健所が見る検査のポイントなどを解説します。これから飲食店を始めたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.営業許可を取得するときに必要な資格

飲食店を開業するためには、まず始めに取得しなくてはならない資格があり「食品衛生責任者」と「防火管理者」の2つが必要です。どちらも講習を受けることで資格を取得できるので、事前に取得することをおすすめします

  • 食品衛生責任者
    食品衛生責任者は食品の衛生を保つために必要な資格で、店舗に1名の配置が義務付けられています。営業許可の取得手続きの際には資格証明が必ず必要となりますので、前もって資格を取っておくとよいでしょう。食品衛生責任養成講習会を1日受講すれば資格は取得できます。
    詳しくは⇒一般社団法人東京都食品衛生協会のホームページ
  • 防火管理者
    防火管理者の資格は、店舗の収容人数が30人(社員やアルバイト含)を超える飲食店を開業する時に必要です。その上で、延べ床面積が300平方メートル以上の場合は「甲種防火管理者」、300平方メートル未満の場合は「乙種防火管理者」の2種類に分かれています。防火管理者の資格証明は営業開始までに所轄の消防署に提出します。資格を取得するには2日間の講習を受講する必要があります。
    詳しくは⇒一般財団法人日本防火・防災協会のホームページ

2.申請から許可取得までの流れ

次に飲食店の営業許可を取得するまでの流れをみていきましょう。営業開始までの手続きは以下の1.~6.までの順番となっており、申請から営業開始までは約2~3週間ぐらいかかります。

  1. 保健所への事前相談
    いきなり営業許可申請をするのではなく、保健所に事前相談することをおすすめします。その際に、お店の図面や提供メニューなどの資料を持っていくとよいでしょう。施設の基準に達しているかの確認や改善するポイントのアドバイスをもらうことができます。
    (施設が管轄している保健所は⇒こちら
  2. 営業許可の申請(書類の提出)
    営業許可を取得するために必要な書類を揃えておかなければなりません。
    店舗施設の完成予定日の10日ぐらい前に保健所へ提出します。

    • 営業許可申請書(申請書は出店地の所轄する保健所の窓口に置かれています)
    • 店舗の地図、営業設備の配置図
    • 食品衛生責任者の資格証明
    • 水質検査成績書(貯水槽、井戸水を利用する場合のみ)
    • 登記事項証明書(法人の場合のみ)

    上記の他に許可申請の手数料が必要です。飲食店の営業形態や地域によって異なりますが、だいたい16,000円~19,000円になります。あらかじめ保健所に確認しておくとよいでしょう。

  3. 施設検査の日程調整と検査の確認
    保健所の担当者が施設基準に合致しているかの検査をします。検査日には必ず立ち会いが必要なので日程の調整をしてください。万が一、検査の結果で施設基準に適合しない場合は、改修工事などをした後に改めて再検査を受けることになります。
  4. 営業許可書の交付
    調査が問題なく終わると「営業許可書交付予定日」が発行されますので、印鑑と一緒に持参し、保健所に行って営業許可の交付を受けてください。その後に許可書を作成しますが、実際の交付までは1週間程かかります。
  5. 営業開始
    無事に営業が開始できるようになったら、設備が基準通りになっているか今一度確認し、安全・安心な飲食店を目指すために衛生面もしっかりチェックしましょう。

3.保健所による検査のときのチェックポイント

営業許可が交付される前に保健所の担当者が店舗を訪れ、2つの検査を行います。検査内容のひとつは設備や衛生面での不備はないか、もうひとつは建物の安全面での必要項目の確認です。前もって自身で店舗内のチェックしておくとよいでしょう。

3.1 設備の検査

  • シンクは2槽式で水とお湯の蛇口が独立しているか(シンクのサイズは幅45cm×奥行き36cm×深さ18cm以上が必要条件)
  • 冷蔵庫には温度計が設置されているか
  • 食器を清潔に保つため、食器棚には扉がついていることが義務づけられている
  • 手洗い場はお客様と従業員が区別され、ハンドソープや消毒液が置かれているか
  • ゴミ箱には蓋がついてあるか

3.2 建物の検査

  • 飲食店の調理スペースはコンクリートなどの耐水性材料を用い、排水しやすいように勾配をつけることが望ましい
  • 火を使う調理場や水回りの壁は防火の効果もあり、清掃がしやすいステンレス製の材料を用いることが望ましい
  • 厨房と客席が区分けされているか(のれんやスイングドアでも可能)
  • 換気扇の設置

4.営業許可には有効期限がある

飲食店の営業許可証は永久的なものではなく、5~8年の有効期限が定められています。できれば期日満了日の1カ月前までには必要書類(これまでの営業許可証・申請手数料・食品衛生責任者の資格証明)を持って管轄の保健所に提出しましょう。
万が一、更新を忘れて営業を続けていると無許可営業となり、食品衛生法違反の対象となってしまう場合があります。更新日が過ぎてしまったことに気が付いたら、即座に保健所に連絡してください。保健所によっては更新時期のタイミングをみてハガキでお知らせをしているところもありますが、満了の期日が近くになったら保健所に確認をしてみることをおすすめします。

さいごに

いかがでしたでしょうか。今回は、飲食店の営業許可を取得するまでの流れを解説しました。まずは保健所で事前相談することから始まり、申請書類を提出後に店舗の検査を受け、問題がなければ営業許可が交付されます。5~8年後には許可期限が満了になりますので更新することを忘れないようにしましょう。
営業許可を受けるには、大変な労力と日数がかかります。スムーズに営業開始ができるように、あらかじめ手続きの流れを把握し、自身で計画を立てておくといいでしょう。