飲食店向けモバイルオーダーシステムが注目されている訳【利用方法とメリット】

1980年代ごろから、ファミリーレストランなどで注文を受けたホールスタッフが注文内容を厨房へ送ることができるハンディ(オーダーエントリー)が採用されてから現在も使用されています。人手不足で悩まされていた飲食店にとっては、業務の効率化を図れるツールとしてとても重宝されていました。そして、ハンディのヒントから普及されているのがお客様自ら注文を操作できるセルフオーダーシステム・モバイルオーダーシステムです。現在では、コロナ禍により非接触での対応が進んでいるなか、個人で注文から決済まで可能なモバイルオーダーシステム(セルフオーダーシステム)が注目されています。

1.セルフオーダーシステムとは?

セルフオーダーシステムとは、来店したお客様がテーブルで頼みたいものを全メニューが表示されているタッチパネルから注文を行えるシステムです。身近な店舗では、回転寿司や居酒屋などを中心にタブレット端末を採用している例が多くあります。その他、大手牛丼チェーン店やラーメン店などがタッチパネル式の自動販売機で食券を購入するのもセルフオーダーシステムにあたります。また、セルフオーダーシステムに多言語対応や会計もできる機能が搭載されたシステムが導入され、訪日する外国人観光客に対しても各国の言語で対応可能なタッチパネルを使えるのでコミュニケーションが難しくても問題なく注文が受けられます。
会計をする際は、お客様がタブレットでオーダー終了をタッチすると、全データはPOSレジにも連動しているため会計金額がレジに表示され、お客様を待たせることなく早く会計が済ませられるという利点があります。
そして、最近では更に進化したモバイルオーダーというお客様のスマートフォンでQRコードを読み取り、メニュー画面から注文から決済までオンラインで実現できるシステムが導入されるようになりました。便利な機能を兼ね備えたモバイルオーダーシステムは、これからも飲食店で増え続けると予測されています。
セルフオーダーシステムをまとめると以下の通りとなります。

・食券を自動販売機から購入する
・テーブルに設置してあるタブレット・タッチパネルから注文をする
・店内でQRコードを読み取り、スマホから注文する(モバイルオーダーシステムともいわれています)

2.モバイルオーダーシステムの利用方法

前述したように、現在ではスマートフォンによる注文から決済まで可能なモバイルオーダーが注目され導入する店舗も増えています。しかしモバイルオーダーシステムは、最近普及されるようになったため「聞いたことはあるがよく分からない」「利用方法は?」など疑問をお持ちの飲食店経営者が多のではないでしょうか。ここでは、モバイルオーダーについてお店側が何を行えばいいのか流れを簡単にまとめてみました。

①QRコードを印刷してレジ前あるいはテーブルに設置する
②お客様のスマホから注文が入る
③オーダーされた商品が注文伝票プリンターから出力され、キッチンで調理する
④キッチンで出力された伝票を持ってお客様に商品を提供する
⑤お客様が持ってきた伝票をPOSレジで会計する(POSレジと連動しているので1つ1つの商品注文をレジに打つ必要はない)


オーダー確定後のキャンセルや変更は控えることを前提としていますが、万が一必要な場合、テイクアウトは電話連絡、店内飲食ではスタッフに伝えることとしています。


以上のような流れですが、ほとんどのモバイルオーダーシステムはテイクアウト及び店内飲食での利用が可能です。特にテイクアウトの場合は商品の受け取り時間を指定できるので待たせることなくお渡しすることができます。

3.モバイルオーダーシステム3選を紹介

モバイルオーダーシステムは大手チェーン店だけでなく、中小企業や個人事業主にも利用しやすく、安い費用で導入できるサービスやカスタマイズが可能です。
幾つかあるオーダーシステム3つを選んだので紹介したいと思います。

UレジMobileOrder
株式会社USENが提供する「UレジMobileOrder」飲食店向けのモバイルオーダーシステムで、端末管理は不要です。特徴としてリアルタイムで売上実績の自動集計ができ、来店動向の数値化による分析やクーポン利用客や来店客の男女比率なども把握ができます。
テイクアウトとハンディタイプなどの機能も可能です。

トレタテイクアウト
飲食店のサイトなどで直接注文が受けられるモバイルオーダーシステムで、導入費無料です。自店舗のHPやSNSなどに「トレタテイクアウト」のURLを掲載するだけで、直接注文が受けられるお手軽さが特徴です。ただし、クレジットカード決済手数料が1回の注文ごとに3.60%かかります。
決済機能にはSquareを採用しているので、システムを開始する際はSquare無料アカウントを取得します。

Okage Go
飲食店向け「Okageシリーズ」が展開する店内版と店外版両方のモバイルオーダーに対応が可能です。お客様に専用アプリをダウンロードしてもらう必要はなく、お店でQRコードを読み込むだけなので、簡単で利用されやすいのも特徴です。キャッシュレス端末との連携で、クレジットカード、QRコード決済などの取り扱いも可能です。また、カテゴリー別商品の売上分析や日々の売上分析の機能も備えているので、経営サポートの役割も果たせます。

4.モバイルオーダーシステムのメリット・デメリット

モバイルオーダーシステムは店舗とお客様の両者に大きなメリットをもたらしてくれますが、デメリットもあります。ここでは、これから導入を検討されている方にとってどんなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。

<メリット>
①注文による待ち時間の短縮
特にテイクアウトの場合は事前注文が可能なため、お客様を待たせることなく商品を渡すことができるという点ではコロナ禍で注意しなければならない密を避けられます。
また、店舗での飲食はモバイルオーダーを利用することで接客オペレーションが軽減され、会計時もPOSレジと連携しているのでレジ打ちなどが削減され人件費のコスト削減が期待できます。

②クーポンなどの配信による集客・リピート率向上
スマホアプリ上で、新商品やキャンペーンの案内、クーポン、ポイントの配信が可能なため集客やリピートによる売上向上にも期待がもてます。

③人為的ミスの削減
店舗でスタッフが注文する際のオーダーミスといった人為的ミスが避けられます。また、レジと連携しているモバイルオーダーは、会計時に商品を打ち込む必要がないので入力ミスの心配もありません。

④モバイルオーダーとハンディの対応が可能
基本はお客様自身でオーダーすることから会計までの機能を果たしますが、ハンディ機能もあるので直接お客様から注文を受けることができ、臨機応変な対応が可能です。

<デメリット>
①スマートフォンに馴染めないお客様には不向き
スマホに馴染みのない方などには操作が難しいと感じ、利用されないことがあります。

②テイクアウトと店内飲食によるオーダー
来店して店内飲食をするお客様の注文やテイクアウト注文を同時に受ける場合、集中する時間帯は注意しなければなりません。また、レジ・ハンディなどの機能もありますが、接客やおもてなしを重視している店舗には不向きかもしれません。

さいごに

いかがでしたでしょうか。今回はモバイルオーダーシステムの利用方法やメリットなどを解説しました。スマホ1台で注文・決済が完了できるシステムは魅力でもありますが、店舗のコンセプトに合った選び方をするのも大切です。
現状では、コロナ禍での接触頻度の削減を意識したモバイルオーダーの対応は今後も注目されるといわれています。是非、検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

広田 淳