美容院にメンバーズカードは本当に不要?リピート率を繋げる活用法で必要になる!

メンバーズカードを導入しようか迷われている美容院経営者がいらっしゃいます。
実は、メンバーズカードには顧客情報が組み込まれた便利な販促ツールのひとつなのです。
近年スマホの普及によりデジタルの会員証が増加傾向ありますが、紙やプラスチック製カードの存在は、まだまだ根強いと言われています。

今回は、美容院におけるメンバーズカードの必要性や活用法などを解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

1.メンバーズカードとは?

現在、メンバーズカードは美業界問わず活用されていますが、お店の方針で発行している店舗もあれば発行していない店舗があります。美容院もそのひとつです。
開業時に発行しようか迷われている方がいらっしゃいますが、そもそもメンバーズカードとは何なのでしょうか。

メンバーズカードはポイントカードと併用して、新規顧客を継続来店に促すため必要なアイテムのひとつです。現在はアプリによってメンバーズカードを活用されている店舗が多くなりましたが、紙やプラスチックのメンバーズカードを発行しお客様へ配布していることでリピート率を上げている店舗が多くあります。
また、カードのデザインや素材などでお店のイメージが変わることがあります。
もの(メンバーズカード)として渡すことで、お客様の手元に残るので目に留まる可能性が大いにあります。それだけでも影響力があるので、メンバーズカードの活用価値は大いにあることでしょう。

2.メンバーズカードの活用ポイント

美容院に来店されたお客様全員に渡しているメンバーズカードには、お得な情報などを取り入れることで魅力が満載になります。ただ導入すると決めても何をどのようにしたらいいのかわからないと悩まれている方が多くいらっしゃいます。
ここでは、メンバーズカードを作成する時のポイントを解説していきたいと思います。

2.1 販促ツールとしての活用法

メンバーズカードは、初回来店のお客さまが2回目の来店、そして常連客に繋げる役割を果たします。そんなメンバーズカードを販促活用する目的として導入してみましょう。

★来店した年月日を記載したメンバーズカード
お客様が来店した年月日を記載することで、次回予約する時のタイミングを設定しやすい


★次回の来店時期と施術内容を明記
お客様がカードを見た時に予定が立てやすくなる


★担当する美容師の名前は必須項目
美容院の予約時に担当美容師を伝えるため
お客様にとって、来店時期やどのような施術をしたのか便利な情報を記載することで再来店を促すことができます。

2.2 ポイントカードとして活用

様々な業界で使用するメンバーズカードは組織・団体の一員を証明するものです。美容院も同じでお店のお客様である証明を果たしていることに間違いはありません。
ただし、サービス業としての役割を果たすためには会員特典やポイントを得られる仕組みを作らなければなりません。例としてお得感を得られるポイントサービスを挙げてみました。

  • ★2000円でポイント1個、20個貯まると特典がある
  • ★ランク分け⇒〇回でVIP会員として特別サービスを用意
  • ★貯まったポイントを利用して「オプションサービス」や「商品と交換」などを設ける

ひとつ重要なことがあり、ポイントカードを作成する際には有効期限は必ず明記しておくことです。

2.3 お友達紹介カードを活用する

集客を併せた販促活動としてメンバーズカードに「お友達紹介カード」を添えて渡すと良いでしょう。また、お客様が目に留まるレジ付近に置くことで、会計時に定期的なサービスを得られるキャンペーンを用意し紹介カードを渡すことで集客効果は十分あります。ただし、注意しておかなければならないことが幾つかあります。

  • 紹介したお客様と紹介されたお友達両者の特典サービスを用意
  • 紹介された方は1回のみに設定
  • 紹介カードは3か月または6か月程度の有効期限を設ける

上記は注意事項として明記します。お友達紹介カードは集客効果に期待がもてるので実行してみてはいかがでしょうか。

2.4 競合店との差別化

メンバーズカードを導入する際は、内容やデザインで競合店との差別化を図りましょう。
そして利用価値の高いメンバーズカードを作ることを検討することが大切です。

・使い勝手の良い名刺サイズ
財布や小さいポーチなどに収まりやすいサイズで作成することで、いつでもどこでも持ち運べます。


・オリジナリティのあるデザイン
デザイン会社へ依頼した際、基本デザインにプラスアルファを付け足した仕上がりにします。例えば箱押しや型抜きなど、こだわりのある加工をひとつ加えることで印象に残ります。


・素材の良いカード
メンバーズカードはプラスチックが多いのですが、紙で作成する場合には素材感の良いものを選ぶと競合店との差別化になり、イメージも良いものになります。

3.メンバーズカード紛失時の再発行

美容院のメンバーズカードを紛失または自宅に忘れてしまったというお客様は少なくありません。紛失した場合の再発行は可能ですが、登録状況の移行をどのようにしたらいいのか分からないという方もいらっしゃいます。


《紛失して再発行》
一般的に再発行は可能ですが、以前保有していたポイントは加算されないことが多い。再発行した日から付与する。


《再発行した後に見つかった場合》
以前のメンバーズカードと再発行したものを持参すれば、まとめて1枚にする

再発行する時に迷うのがポイントカードと一体化したンバーズカードの付与です。
店舗によって異なりますが、今まで保有していたポイントなどは1から始まることが一般的です。

4.メンバーズカードの導入効果

メンバーズカードは、美容院ビジネスで最も大切なお客様とのコミュニケーションツールのひとつになります。不要としている店舗もありますが、少しでも迷われている方がいたら導入することをお勧めします。なぜなら以下のような連鎖的流れの効果が生まれるからです。なにもないトコロより、メンバーズカードという存在感のあるモノを残している方がお客様の心を掴むことが多く、集客・リピートに繋がります。

  • 顧客満足度アップでリピート率向上に繋がる
  • 美容院(美容師)への信頼感とファン化
  • 友達や家族などへの紹介
  • 口コミ評価が高くなることで集客に繋がる
  • 繁栄店となる期待がもてる
  • 多店舗展開(これは希望経営者によるが多店舗展開時期が早くなる)

メンバーズカードの導入は好循環が生まれることがわかります。集客およびリピート率を更に高めるためにはこだわりをもったオリジナリティのあるカードを作成すると効果的でしょう。

さいごに

いかがでしたか。メンバーズカードは不要という店舗もありますが、リピート獲得のためには作っておいた方が良いかもしれません。特に初めて来店したときにメンバーズカードを渡された時と何もなかった時を想像するとお店のシンボルとなるカードをもらった方が印象に残ります。

ぜひ、お客様に喜んでもらえるオリジナリティのあるカードを作って活用してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人