【美容室の繁忙期・閑散期】やるべき準備の把握で成果が生まれる!

美容室には年間を通して繁忙期・閑散期がありますが、春夏秋冬にある季節イベントによって売上が左右されます。一年間安定した来客があればいいのですが、人気のある美容室でも常に繁盛していることは難しいと言われています。今回は年間を通して交互にやってくる繁忙期・閑散期にやるべき準備などを解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。

1.美容室の繁忙期と閑散期

1年のサイクルは春から始まり夏秋冬となりますが、美容室の売上はこれら季節によるイベント事が最も影響しています。

〈繁忙期は春・初夏・年末年始〉
3月・4月の卒園式や入学式、卒業式など年度の変わり目は美容室が忙しくなります。
続いて7月は夏に向けてのイメージチェンジ、夏休みの旅行前の準備として美容室へ来店することが多くなります。また、1年で最も忙しいのが12月から1月中旬までの時期です。特に12月のクリスマスや年末は忙しく、新年に向けて身なりを整えたいというお客様が増加します。
そして年始を迎えて忙しさは一旦落ち着きますが、成人式でバタバタしますが、その後は再び暇な時期に突入します。

〈閑散期はニッパチ(二八)・秋〉
ニッパチとは2月と8月のことですが、この月はどこの企業(店舗)でも比較的暇な時期と言われています。美容室も忙しかった年末年始、成人式も終わり一息つける時期です。この時期は、次なる繁忙期に備えるための準備期間と言えるでしょう。また、8月は閑散期と言われていますが、正確には5月も含め9月から11月ごろまでは落ち着いた時期が続きます。

毎年迎える繁忙期と閑散期のサイクルは年間を通して変わることはあまりありません。そのため年間プランが立てやすくなり、それぞれの時期にやるべきことが明確化されます。

2.繁忙期に備えてやるべき準備

1日の時間帯や曜日によって忙しさに変化はありますが、美容室では予約通りに進まないことがあります。お客様が予約の時間に遅れる、メニューの急な変更、お店側のミスによる予約のダブルブッキングなど、予期せぬことで時間のズレが生じることで忙しくなる原因のひとつでもあります。
このような事態を回避するためにも忙しくなる前の準備が必要となってきます。また、閑散期でやるべき事をしっかり熟すことで繁忙期に成果が表れるということになります。

2.1 リピーターや新規顧客の獲得

繁忙期になると1日の作業をこなすだけで毎日が過ぎていきます。
よって、新規顧客・リピーターの獲得のための施策は閑散期に行うようにしましょう。
例えば春に向けた繁忙期前の準備として以下のようなことが挙げられます。

  • 春に向けて来店を促すようなDMを送付する
  • 卒業、入学を控えた親子ペアカット割引券を発行(2人で10%OFFなど)
  • 暇な時期こそ一人ひとり丁寧に接客する⇒リピーターに繋がる

繁忙期になる前にリピーターや新規顧客獲得の準備をすること、そして接客の質を上げることで魅力のある美容室として来店頻度も高くなります。

2.2 SNSを充実させる

美容関連の画像や動画が投稿できるインスタグラムは集客などに非常に効果が高く、美容関連の商品の購買意欲を掻き立てる役割も果たしています。
たとえば24時間で自動的に消えるインスタグラムの「ストーリーズ」はお店の「期限付きキャンペーン」などの単発的な投稿に向いています。その他、短い動画の投稿は外面的な変化が早いため惹きつけられことが多いです。
SNSを充実させることで集客に繋がります。SNSのアカウントに質の高いプロフィールを投稿することでユーザーは興味を持ち始めます。先ずは魅力のある店舗情報に興味をもってもらうようにしましょう。閑散期にはSNSでの施策準備を行うよと良いです。

2.3 サロン内の大掃除

美容室は美を中心に技術・サービスを提供しています。それだけにお客様が目に付きやすい場所の汚れや散らかっているお店はマイナスポイントになってしまいます。特に12月は繁忙期のため大掃除をしている時間がありません。閑散期の11月に一旦大掛かりな掃除を行い、綺麗な状態で繁忙期の12月にお客様を迎えるようにすると良いかもしれません。お客様からの信用を損なわないように清潔感を保つようにしましょう。

  • 窓や鏡、シャンプー台、床の薬剤などの汚れを除去
  • カウンターに陳列してある店販商品などのホコリを除去
  • エアコンのクリーニング

これらは専門の清掃業者に依頼することで普段手の届かない場所までクリーニング・メンテナンスを行ってもらえます。費用は掛りますが、クリーンな美容室は印象が良くなるので検討してみてはいかがでしょうか。
(清掃業者、参考まで⇒店舗清掃 株式会社ウォーク

2.4 人材育成

繁忙期には人材不足になるため、短期でスタッフ(美容師)を雇っているお店も少なくありません。実はそのような多忙な時期に新人の離職率は非常に高いのです。見習いがやるべきカラー塗布、掃除(後片付け)など、1日中ひたすら同じことの繰り返し作業は続きます。見習い期間は必要ですが、人材育成を早い段階に行い技術・接客面の成長に繋げることで、短期スタッフを雇わなくてもすむようになります。
閑散期には新人の教育は必須と言っても良いでしょう。
ここで行なわれる育成とは、お客様へのサービスも含め「技術提供」を実施させることです。暇な時期にお客様との触れ合う機会を増やすことで、責任感が生まれ次なる繁忙期では必ず成長が期待されます。また、突発的な時間のズレで慌ただしくなった時でも落ち着いて対応ができるようになります。

3.閑散期でも売上に貢献を!

閑散期に突入すると売上が繁忙期に比べ半分程度になってしまうことがあります。
この売上の差を少しでも繁忙期に追いつくためには、新規顧客を獲得し閑散期にリピートしてもらえると効果が表れるようになります。
では閑散期に来店客を増やすにはどのような施策をしていけばいいのでしょうか。

3.1 暇な時期だからこそ販促キャンペーン

閑散期でも売上に貢献できるのがキャンペーンの実施です。ある一定期間に特定の目的を設け、来店見込み客に利用を促すための宣伝活動することです。
このキャンペーンの活動で閑散期にどれだけの売上UPに繋げられるのかが重要ポイントになってきます。

閑散期に来店するのは既存のお客様が多く、売上に繋がるセットメニュー(カット+カラー+トリートメント+髪質改善ケアなど)を提案してみましょう。来店頻度が高いのでセットメニューで割引、客単価を上げます。
また、期間限定キャンペーン中は閑散期でも行ってみようという気になります。SNSやDMなどで「期間」「対象者」「メニュー」を意識してお得感を感じさせるような内容で発信してみましょう。

3.2 来店状況・失客理由の分析

閑散期に行ってほしいのが「来店状況・失客理由の分析」です。
1度の来店のみならず2度3度とリピートし、常連になってもらうことで安定した売上に繋がります。閑散期に来店されるお客様はリピーターが多いと前述しましたが、繁忙期にも同じぐらいの常連客が来店します。そして新規顧客も増え、更に忙しくなります。
しかし、実は1年を通して失客率が高いのが忙しい時期の12月です。
たとえば失客原因の分析をした結果、新規顧客を優先して作業を行ってしまいリピーターに対して甘えが生じているなどが考えられるということが挙げられます。
ことように失客原因を分析した上で改善すべきことが見えてくれば、次なる繁忙期に向けてお客様への対応を改めるように意識することができます。

また、お客様の来店数をまとめてリピート率の分析もしてみましょう。
新規顧客は初回キャンペーンなどの広告に魅力を感じて来店したが、2回目・3回目以降続かないということはよくあります。それはお店自体に合わなかったという理由もひとつになります。技術・サービス・お店の雰囲気などさまざまな要因がありますが、ひとつひとつ分析をして対策を練るようにしましょう。また、2~3度来店されたお客様は常連まで達していません。閑散期にどれだけアプローチをかけられるかで来店頻度を上げられます。

4.年間計画を立てよう

一年を通して必ず訪れる繁忙期と閑散期。
繁忙期は来店客が多くなるので当然売上はアップしますが、閑散期に「暇な季節だから」「イベントがないので仕方ない」など諦めのような思いが経営難にしているケースもあります。美容室を経営していく上で大切なことは客層や立地、自店の特性などの要素も絡み合っていることも把握しておきましょう。
例えば、来店客の多い年齢層に合う自店の特性を活かした新規メニューの導入を始めるなどの計画を立てても良いでしょう。
また、美容室に来店されるお客様は落ち着いた環境での施術を希望としていることが多いです。繁忙期に無理に予約を入れ過ぎてバタバタしてしまうことを避けるように、閑散期に来店していただく仕組みづくりを目指すことも重要です。忙しい時はお客様への技術やサービスの質を低下させてしまう危険性があります。
繁忙期や閑散期に行う施策などの年間計画を立てることで一年間通してバランスの良い技術やサービスなどの提供が可能になります。また、スタッフの労力の負担も軽くなり、店舗のスキル向上が期待されます。

さいごに

いかがでしたでしょうか。美容室の「繁忙期・閑散期が無くなる方法があれば」と思われている経営者も多いのではないのでしょうか。閑散期の集客、繁忙期前の準備、年間計画を行うことで、ある程度のバランスが整った運営システムを可能にすることができます。ぜひ実行してみていただけたらと思います。
しかし、特に忙しい時期は美容師の腕の見せどころという前向きな姿勢も時には必要なのかもしれませんね。

この記事を書いた人

広田 淳