独立した美容師の年収は?~理想とするオーナーになって収入アップへ~

美容室で数年働いて経験を積んだ美容師の中には、独立を考える方もが多いのではないでしょうか。そこで気になるのが独立後の年収です。今まで安定した給料で生活をしていたが、独立すると不安定な生活になる確率のほうが大きいかもしれません。しかしリスクを背負っている分、成功者となった時は何事にも代えがたい風景が見られるでしょう。
今回は、独立に向いている人や理想とする年収に近づけるにはどうしたらいいかなどを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1.美容師が独立するときの準備

手に職を持っている美容師にとって将来独立を考えることは珍しくありません。自分の力を試したい、あるいは年収をもっと増やしたいなど目的はさまざまです。
ここでは美容室で数年務めた後、独立して開業するにはどんな準備が必要なのかを解説します。

①お店の事業計画(コンセプト)の作成
②物件探し、商圏調査
③資金調達、融資を受ける場合は日本政策金融金庫(国庫)の借入を利用
④内装工事をはじめ、シャンプー台などの位置を決めたら見積書を出してもらう
⑤従業員を雇用する場合は求人広告掲載準備。その他集客に必要な場合はweb媒体、チラシなどのポスティングを実行する
⑥営業許可を保健所から受ける
⑦開店まであと一歩、スケジュールや業務のオペレーションなどの再確認をする

以上がお店オープンまでの流れですが、さまざまな手続きや準備が必要です。お店がオープンしてから気付くことは多々あるかと思いますが、開店前に念入りなチェック、売上や利益がどれくらいあれば運営維持ができるかのシミュレーションをしておくと良いでしょう。
念入りな準備は、独立後(開業後)の年収に繋がってくるのでとても重要です。

2.独立後の美容師は儲かる?

美容師の仕事は華やかなイメージがあり、憧れの職業のひとつではないでしょうか。しかし実際は労働時間が長く、常に流行や技術の勉強をし続けなければ務まりません。気になる給料はというと決して高いとはいえません。美容室で経験を積み、お客様も付いてもらえれば早い段階で独立を考える人が多いです。ここでは、サロン勤務と独立後の平均年収をまとめてみました。

<サロン勤務の平均年収>
美容室で働き始めたアシスタントの20代では、年収が約150万円でスタイリストになると約250万円、マネージャー・店長になる30代以降は約320万円~400万円、その後40代半ばまで約480万円まで一般的に上がっていきます。もちろん地域の差はありますが、全国的な平均年収です。美容院は指名数・施術数に応じて収入が増えていく歩合制を取り入れていることが多いので、お客様が付いてくれば収入のアップが見込まれます。

<独立後の平均年収>
お店を開業した場合は売上によって年収の変動はありますが、どのくらいであれば儲かると言えるのでしょうか。独立後(1店舗経営)の美容師の年収は400万円程度が約2割、400万円以下が8割といわれていますが、中には800万円~1000万円ほど稼ぐ美容師もいます。稼ぐ人は技術や経営のやり方で大きく左右されます。また、人を雇い入れて多店舗経営を考えられるようになれば、ひとまず美容室の勤務時代より独立したほうが年収アップと考えていいのではないでしょうか。

3.独立に向いている美容師

美容師がキャリアを積んで独立を考えた時、自分は経営者として向いているのかと悩まれる方も多いのではないでしょうか。また、独立後の年収アップは期待が持てるとはいえ、経営者として活躍していけるか組織の一員として働き続けたほうがいいのか、どちらの道に進めばいいのか迷うのは自然なことです。ここでは、悩まれている方に「独立に向いている人」の特徴をご紹介します。

①経営者ならではの判断力・決断力・指示力が備わっている
どの業界でも共通していますが、経営者は即決力・即判断力のスピードを持ち合わせていなければならない場面がたくさんあります。また、経営者になると「今何をするべきかの判断・決断」に加え、人を動かす力も必要になってきます。優柔不断ではないほうが良いでしょう。

②流行に敏感な人
美容師は流行りの商売です。流行は時代とともに変わるので世の中の流れにアンテナを張り、新しいことへの挑戦をし続けられることで経営面も大きく影響します。

③適切な対応ができる
店舗でのあらゆる場面で何かしらのトラブルが発生しないとも限りません。例えば人を雇った場合、従業員とお客様の間でトラブル(あるいはクレーム)があった際には経営責任者としてお客様に対して適切な対応をとらなければなりません。お客様が離れていってしまっては大変な事態になります。

④素直に人の意見を聞き入れられる
経営を持続していくためには、税理士や社会保険労務士などの専門家の助言やアドバイスをもらうこともあるでしょう。猜疑心を持たず人の話を素直に聞ける人であることが重要です。経営の成功者に共通していることです。

⑤心身ともにタフで信念を持っている
年収アップを目指して独立を実行したが十分な利益が上がらず、さまざまな困難や壁にぶつかった時のために心身ともにタフでなければ経営の持続は困難です。特に美容師は競合店が多いので、他店や他の美容師とは違うというお客様へのアピールが必要です。人の意見に流されず他店とは違った美容師としてのビジネススタイルを貫ける信念を持っている人は向いているでしょう。

4.理想の年収にするには

美容師として経験を積んだ後、独立を考える時に「自分の力を試したい」「年収を上げたい」などの理由はさまざまです。独立するということは、「失敗する=無収入」、「成功する=理想とする年収」のふたつが考えられます。独立をして自分のイメージ通りのお店(働き方)で力を試した結果が売上、そして収入となって返ってきます。ここでは理想とする年収にするための条件を考えてみました。

第一条件他店舗との差別化を図ることが大切です。他の美容室にはないサービスや技術を取り入れることです。他の美容室と同じことをやっていてもお客様は特別視をしてくれません。技術が高いのはもちろんですが、他のお店ではやっていないこと、お客様の気を惹くサービス・接客をしながら美容スタイルなどの提案をすることが大切です。

第二条件:美容室は固定客がいなければ売上・収入に繋がりにくいです。固定客の売上は全体の約7~8割以上を占めていて、新規は2~3割程度です。固定客は美容師との信頼関係が築けていることが多いのですが、アドバイスや提案を伝えられることで更に信頼度が増します。
より多くの固定客を掴むにはお客様の依頼に応えながらも、的確なアドバイス・提案を取り入れ、更にコミュニケーションツールとしてDMを送りLine@などを利用したアフターケアも重要です。そうすることで新規顧客からファン獲得にも繋がります。

第三条件:1人美容室でオーナーになることも年収アップに繋がります。全て1人で接客から作業を行うことになりますが、店舗規模が大きくなると什器費用や人を雇った場合の人件費などさまざまな費用がかかります。1人美容室であれば10坪に満たない面積でも十分に経営は可能です。ただし一定数の根強い固定客の確保が必要です。

さいごに

いかがでしたでしょうか。今回は独立した美容師の年収について解説しました。独立後に高収入を得るには、独立するタイミングや個人の資質、技術力などが大きく影響されますが、その中でも特に美容院の差別化は必要だと考えていいかもしれません。
独立していろんなことを目の当たりにするかと思いますが、収入アップや実力を試すなどの明確な目標があれば失敗を恐れる必要はないかもしれませんね。

この記事を書いた人

広田 淳