今話題のパーソナルカラー診断~美容業界で取り入れるメリットと導入方法~

人が持っている肌や瞳、髪などの色から似合う色を導き出すことができるパーソナルカラー診断は、美容業界に限らずインテリア、ファッションなどさまざまな業界で今注目されています。理論的な考えに従った診断方法のパーソナルカラーですが、色を見分けることでその人の個性を引き出せることができる、非常に興味深い存在です。
今回は、そのパーソナルカラー診断の魅力に迫って、美容業界で行うメリットと導入方法などを解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

1.パーソナルカラーとは?

人の印象の約7割が色で決まると言われるほどカラーイメージは重要です。カラーイメージとはその人(モノ)を表現する色のことですが、色の選別をする働きをパーソナルカラー診断と言います。
パーソナルカラーは、1920年代にアメリカの色彩心理学者が「色彩調和論」を発表し、パーソナルカラーの起源の一つとして紹介さたという説があります。その後1980年代半ば、日本に大きく広がり、さまざまな企業で取り入れられるようになりました。色の持つ調和というのは自分の心理的要素だけではなく、人の目に映る印象にまで深く影響を与えています。個性を活かしながら統一感(調和)を持たせることが美学ということ、あらゆるビジネスシーンで活躍する色の存在に日本人が大変興味を持ったのでしょう。

人の肌や髪、瞳などは、持って生まれた色なので人それぞれ違います。それを個性ともいます。今や美容業界からファッション、インテリアなど幅広い業界から色の特性を活かしたビジネスを取り入れているためパーソナルカラー診断は注目されています。

2.美容サロンでの導入方法

美容業界に携わっている方は、来店されたお客様の持つ髪や肌の色によってより美しさを導き出してあげるのは、ある意味使命感と言っても過言ではないでしょう。
現在では、WEBアンケートで簡単に自己診断できるものもありますが、正確さはあまり高くはなく間違った判断をしてしまうというリスクがあります。
ここでは、人との対話によってお客様と共有できるパーソナルカラー診断についての導入方法を解説していきます。

2.1 春夏秋冬を色別に分ける

パーソナルカラーは四季の名前が付いたそれぞれの意味をもつ色で分けられています。
また、この4シーズンの名前がついたパーソナルカラーは主に2つのタイプに分けられています。

■イエロ―ベース
明るくて鮮やかな暖色系⇒スプリング(春)
暗くて穏やかな暖色系⇒オータム(秋)


■ブルーベース
明るくて清涼感のある色⇒サマー(夏)
暗くて鮮やかな涼しげな色⇒ウィンター(冬)



以上の4つの名前(四季の名前)が個人で持っている髪や肌、瞳の特徴から見る色のイメージとなっています。この選別方法はパーソナルカラーを見分ける上で基本的な診断材料です。タイプ別の色の特徴を理解しておくことで、迷うことなく色を選択することができます。たとえば美容院でカラーリングに来られたお客様に色見本を見せる時にイエローベースもしくはブルーベースのどちらかの提案ができます。
ただし、お客様の好みの色があるので、意見を取り入れながらアドバイスをしましょう。

2.2 施術メニューとセットで診断

美容院であればヘアカラー、ネイルサロンはネイルカラー、化粧品専門店はメイクカラーなど美容の施術には色に関わることが多くあります。
店舗で施術する際に、単独でパーソナルカラー診断する、または施術とセットで行うという方法があります。ほとんどの店舗がパーソナルカラーを導入している場合は「施術+パーソナルカラー診断」といったメニューを用意しています。お客様の顔色や髪のお悩みなどを聞き出し、解決策としてパーソナルカラー診断を進めてみるのも良いでしょう。パーソナルカラー診断後の結果がでることで施術(カラーリング)などを進めやすくなります。

2.3 料金の決め方

一般的に、パーソナルカラー診断の内容や方法、診断時間によって以下のように料金設定が大きく変わります。

◆無料の診断
百貨店などの化粧品売り場で無料診断を行うことが多いです。簡易的なアンケートでの診断が多く時間を要しません。正確さはあまり期待されません。

◆3,000円~10,000円
年齢層が低い方を対象にした比較的低価格で診断を提供しています。時間帯は15~20分程度で、5,000円以上になると30分と診断時間が長くなり診断内容も幅広くなります。

◆10,000円~20,000円
店舗サロンやプライベートサロンで行い、信頼度も高くなるため丁寧な診断が期待されます。時間帯は1時間程度かけることが多いです。

◆20,000円~30,000円
経営者の実績があり信頼度も高い高級感のあるプライベートサロンが多いです。パ―ソナルカラー診断に+αでメイク方法などのサービスを行うことで高額になっています。


上記の料金はあくまでも参考例ですが、自店の経営スタイルに見合った料金の設定が望ましいでしょう。

3.パーソナルカラー診断を導入するメリット

今まで自分の好みの色でメイクやヘアカラーなどを決めていたお客様が、パーソナルカラー診断を受けたことで似合う色が見つけられたと満足されている方が多くいらっしゃいます。そのような効果はお店のイメージアップにも繋がり、リピートしてもらえる可能性が大いにあります。
また、パーソナルカラー診断を導入することでメリットも多数存在しています。

3.1 幅広いコミュニケーションができる

現在、老若男女問わず美意識が高くなり、髪や肌のケアが行き届いている方をよく見かけるようになりました。美に関して興味があるということは、欠点を隠すというより短所をポジティブに捉え、発想の逆転をする方が多くなったということもあります。
自分に似合う色を求めるお客様には、パーソナルカラー診断が大いに歓迎させると予想されます。カラー診断によってヘアカラー、メイク、ファッションなどあらゆるシーンで多くのお客様との会話が弾み、色の提案やアドバイスもしやすくなります。
また、年齢・男女問わず幅広いお客様との会話の接点が美(色)に関することなので、コミュニケーションが活発化されます。

3.2 色のスキル向上

美容師やネイリスト、ヘアメイクさんなどは色に関する勉強をしてきているため知識は豊富です。しかし、技術の進化に終わりはないので、更に学びの姿勢を持つ方も多くいらっしゃいます。店舗での接客力や目利き力をつけることで、下記のようなアドバイスの正確さが更に身につきます

  • お客様の髪質や髪型に合わせた色選び
  • ヘアカラーした後の髪のお手入れ法
  • お客様の肌色も含め、雰囲気(心理的要素)から診てのカラー選定
  • 明度や彩度の要素によって肌や髪のバリエーションが作れる

色に関わる業務が幅広くできるように資格取得(パーソナルカラリスト検定など)のため勉強を始めたというスタッフも多くいらっしゃいます。パーソナルカラー診断を導入するということはスキル向上を目指す大きなきっかけに繋がるというメリットがあります。

3.3 リピート・差別化を図れる

美容の代表的な業界は美容院やネイルサロン、エステサロン、化粧品店などですが、その中でも美容院やネイルサロンは需要が供給を上回っていて、競合店数が非常に多くあります。実はパーソナルカラー診断の導入方法によっては差別化を図れているといってもよいかもしれません。
ただし注意点として、人それぞれ似合う色の診断というのは同じ結果になりやすく、お客様にとっては「あのお店」が特別な存在だと思わなくなってしまう危険性があります。
パーソナルカラー診断にプラスアルファを取り入れたサービスや提案などができることで、差別化が図れるというメリットが生まれます。

4.パーソナルカラー診断の資格

パーソナルカラー診断の導入は必ず資格が必要ということではありません。しかし、前述したようにスキル向上のため、資格取得を目指すことで新たな景色が見えてくるかもしれません。ここではパーソナルカラー診断に関する資格の特性を交えながらいくつか紹介します。

  • パーソナルカラリスト検定・・・日本カラリスト協会が認定するパーソナルカラリスト検定は、人の持つ色(髪・肌・瞳など)に着目した資格です。人と色の調和を学び、そのなかで個人の似合う色を探し出すといった提案力も学ぶ資格です。カラリストは美容院やメイクアップ、ネイル、化粧品など幅広い業界で活躍されている方が多くいらっしゃいます。
  • ヘアカラリスト検定・・・NPO法人日本ヘアカラー協会が認定する資格です。ヘアカラーのスキル向上のために美容師、理容師が専門的な知識や技術を習得するための認定制度です。ヘアカラー診断によって髪の質・色などさまざまな角度から見てアドバイスができるようになります。
  • 色彩技能パーソナルカラー検定・・・日本初のパーソナルカラーの検定で、色の見分け方を習得するための検定資格です。サロンワークで活かせる実用性の高い色彩理論を学べるので、美容師やネイリストなどが多く学び習得しています。

さいごに

いかがでしたか。今やパーソナルカラー診断はWEBやアプリで質問(アンケート)に答えるたけで簡単に自己診断できます。しかし、果たして正確な診断はできるのでしょうか。
パーソナルカラーを正確、かつ理論的に診断できるのは美容業務に携わっているプロの目によるものといっても良いです。
競合店数が多い美容サロンですが、差別化を図るための施策を考えた上で、大きなメリットも存在しています。パーソナルカラー診断の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人