これまでの美容室は、施術の待ち時間に週刊誌、ファッション誌、ヘアカタログなどの雑誌を提供していました。しかし、ここ数年でタブレット版電子書籍の導入が急増しています。電子書籍により、お客様が自由に読みたいものを選ぶというシステムは美容室にとって大きな変化ではないでしょうか。
今回は、電子化への移行に対してお客様がどのように感じているのか探りながら、電子書籍サービスなどを紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
1.雑誌と電子書籍のアンケート分析
美容室の待ち時間や施術中に雑誌や本は欠かせないアイテムです。最近では電子書籍を導入するサロンが増え、さまざまな場面で利用しています。そこで気になるのがお客様の反応です。今まで通り「雑誌のほうがいい」または「電子書籍のほうが便利でいい」など賛否両論の意見もありますが、20代~50代の男女を対象にしたアンケート結果から半数以上の人が電子書籍のほうがいいという回答がありました。
年代別の傾向としては、20代が約7割、30代が約半数、40代以降になると約4割の人が電子書籍のほうがいいという結果になりました。電子書籍の支持率が高い20代~30代は「自分が読みたい雑誌を選べるから」「コンテンツが豊富」などの回答を得られました。40代以降になると「紙媒体は髪が挟まっているから」「衛生面を考えると電子のほうがいい」などの衛生面の良さなどからくる意見が多くみられました。しかしその反面、電子書籍を避けたい意見が多く「電子リーダーに慣れない」という理由が圧倒的に多かったです。
また、全体層として「紙の雑誌がいい」理由は、電子書籍だと「眼が疲れる」という意見が目立っていました。
2.電子書籍の導入目的
多くの美容室が導入しているタブレット版電子書籍ですが、サロンには欠かせないサービスが豊富です。ここでは、電子書籍を導入する目的を解説していきます。
2.1 コスト削減
美容室の雑誌購入代は平均月額で約12,000円と多く、年間で144,000円かかります。タブレット版電子書籍であれば1アカウント1台数百円から始められ、5台導入しても月額2,500円で雑誌が読み放題となります。店舗の規模によってタブレット台数は変わりますが、仮に5台でも月額9,500円ものコスト削減に繋がります。タブレット端末機の費用はかかりますが、長期的に考えてもかなりのコストカットになります。
2.2 雑誌管理の手間が省けて衛生的
美容室が毎月雑誌を購入する場合、定期購読を利用していることが多いです。登録した住所(サロン)に配達してくれるので買いに行く手間が省けるとはいえ、紙の雑誌を廃棄する作業時間が必要となります。
また、雑誌の間に髪が挟まっていることはよくあることですが、前述したように紙の雑誌より電子書籍のほうがいいという理由のひとつでもあります。タブレットはサッと拭くだけなので業務効率化はもちろん、衛生面でも安心して提供できます。
2.3 顧客満足に繋がる
美容室から渡された雑誌のなかには「趣味が違う・興味がない
といったお客様がいらっしゃいます。美容師は気を使って雑誌を選んで提供しているのに・・と思いたくなりますよね。タブレット端末であれば、お客様が読みたいものだけを自由に選べるのでリラックスした時間を過ごすことができ、顧客の満足度アップに繋がります。
また、美容師も雑誌選びに気を使う必要がないので、施術(技術)や接客に集中できます。
3.電子媒体サービスの活用術
支持されている電子書籍ですが、美容室とお客様のニーズにあったシステムでなければいけません。導入を検討されている方は、これから紹介する電子書籍サービスを参考にしてみては如何でしょうか。
3.1 楽天マガジン
『Rakuten MAGAZINE(楽天マガジン)公式サイト』
楽天マガジンは、ファッション・ビジネス・週刊誌などあらゆる分野の雑誌(最新号)からバックナンバーまで読み放題となっています。
- 月額プラン:418円 (税込)
- 年額プラン:3,960円(税込)(月額プランより年間1,056円のお得)
- 雑誌のランナップ数:2021年12月現在で900誌以上
- 無料トライアル:初回31日間無料
- ポイントが貯まる・使える
- 利用可能端末数:1アカウントで5台まで(同時購読可能)
- 特徴:Wifi環境でまとめてダウンロードしておけばオフラインの状態でも購読可能。
3.2 dマガジン
『dマガジン 公式サイト』
dマガジンはNTTドコモが2014年に提供サービスを開始した電子書籍の読み放題サービスです。バックナンバー(2,000冊以上)をPCやスマホからも閲覧でき、対応機能が可能であれば多種の携帯電話からでも購読できます。
- 月額:480円で読み放題(税込)
- 雑誌のラインナップ数:700誌以上
- 無料トライアル:初回31日間無料
- 購入時に10%ポイントを還元
- 利用可能端末数:1アカウントで5台まで(同時購読可能)
- 特徴:定期的にお得なキャンペーンなどがある
3.3 ビューン読み放題タブレット
『ビューン ブック放題 公式サイト』
美容室やクリニックなどに用意された雑誌・漫画などの法人向け読み放題サービスです。タブレットのレンタルも行っており、現在では約1,300台の美容室が導入しています。雑誌はバックナンバー(一部除く)も閲覧できます。
- 月額:550円(税込)で読み放題
- 雑誌のラインナップ数:漫画(コミック)40,000冊以上、雑誌700誌以上
- 無料トライアル:初回1か月間無料(キャンペーンで無料期間が変更に場合もある)
- 利用可能端末数:ブラウザ1台でアプリ5台まで可能
- 特徴:ダウンロードすればオフラインでも読み放題可能。キャンペーンのイベントに応募して抽選でPayPayがもらえる
4.タブレット型のデジタルカタログもおすすめ!
美容室にとってヘアカタログは必要なアイテムです。お客様がどんな髪型にしようか迷われた時、アレンジのアドバイスをするためにとても役に立っています。今までは雑誌を見て髪型を探していましたが、タブレット端末を使用することで探しだす手間を省くことができます。また、予め最新の画像をダウンロードしておけば素早く対応もできます。スタイル別、髪質別、ロング・ショートのスタイル別に分けてデジタルカタログを作成しておくことで、お客様自身が自由に選んでもらえるという利点があります。
美容室向けアプリ、「AI STYLIST」はサロン(EARTH)監修のもと、最新のヘアカタログを提案してくれます。そして、AIがお客様の似合う髪型を提案してくれるという最先端のアプリです。お客様とのコミュニケーションも弾みそですね。アプリ開発のサポートをしてくれる「startiasoft」 もおすすめです。
美容室にとって、下記のような欠かすことのできないアプリ製作を提供しています。
- フォトギャラリーなどの画像や動画を使った機能
- リアルタイムで新しい情報を伝えられるプッシュ通知機能
- 顧客のスタンプカードのデジタル化機能
お客様の要望に従ってヘアカタログをタブレットで提供することで、時間のロスなく接客ができるので顧客の満足度アップに繋がることでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。今回は紙の雑誌から電子書籍・デジタルヘアカタログを紹介しました。年齢層などによって雑誌・電子書籍のどちらがいいか異なりますが、何よりお客様が自由に読みたいものを選び、リラックスしてもらうことが大切です。例えば紙の雑誌を減らしながら電子書籍を導入し、反応を見ながらシフトしていく方法もあります。タブレット端末(電子書籍・ヘアカタログなど)の導入は、美容室独自のサービスができる魅力のひとつではないでしょうか。