美容院で「おまかせオーダー」を受けたら~丸投げさせないことが失敗を防ぐ~

美容院に来店したお客様から「おまかせ」を受けた美容師は少なくありません。
まかせられた美容師は「嬉しい」「認められている」「チャンス」と思いう人もいれば、「不安」「困る」「心配」と感じる人もいます。これは担当しているお客様への施術年数などが大いに影響しているかもしれません。しかし、経験年数が長い美容師でも初めておまかせオーダーを受けた時があります。初めてでもプロとしてお客様が満足してもらうことが大切です。今回はおまかせオーダーで失敗しないためにどうすればいいのか、そして失敗した時の原因などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。

1.美容院でおまかせオーダーした経験

美容院に来店したものの、どんなスタイルにしようか迷われているお客様やイメージが固まらず美容師に相談してから決めるという方が少なくありません。
実は、美容師におまかせするお客様は6割以上もいて、その6割の人がほぼ満足していることがヘアログ「インターネット調査」のアンケート調査でわかりました。

おまかせオーダーの経験者は「自分に似合う髪型がわからない」「イメチェンしたかった」など、理由はさまざまです。そして、担当美容師への信頼感があるからこそおまかせしていることは間違いないでしょう。
その一方で、おまかせオーダー未経験のお客様は「まかせて気に入らないと心配」「自分にはやってみたいヘアスタイルがある」など不安や恐怖もあるほか、自身のやりたいヘアスタイルが決まっている人が多くみられます。

2.「おまかせ」されて失敗しないためのポイント

美容師は、お客様にヘアスタイルをまかされて嬉しい、もしくは心配といった二通りのタイプがあるかと思います。嬉しいまたは心配などの思いは美容師の経験年数や、お客様との相性もあるのでしょう。
長年担当している美容師がいつも任されている場合でも、すべてのお客様が気に入るとは限りません。ここでは、失敗しないためのポイントを紹介したいと思います。

2.1 念入りなヒアリング

美容院でヘアカットやカラーなどをまかせられたら十分なヒアリングは必要です。

  • ▼お客様の要望をじっくり聞いたうえで、どうしたいのか読み取る
  • ▼髪質などによって似合わないスタイルでも提案できるように、しっかりヒアリングする
  • ▼お客様の悩みなどをヒアリングした上で提案する
  • ▼したくないスタイルやカラーなどをよく聞く

ヒアリングとは相手の話に耳を傾けること。十分はヒアリングを行うことで要望にあった提案(施術)が可能となります。プロの美容師だからこそ、よくヒアリングすることが大切です。

2.2 イメージの共有

施術後の共有は非常に重要です。全てのお客様が上手く要望を伝えられるとは限りません。先述したようにヒアリングをしっかり行った上で、美容師視点を交えながらお客様がイメージを湧くような伝え方をすることが大切です。それがイメージの共有です。

お客様は、自分がしたいスタイルをイメージして来店されることが多いですが、髪質や頭の形などによって向き不向きのスタイルがあります。お客様の好みのスタイルと美容師視点のスタイルの食い違いを避けるため、念入りなカウンセリングをすると良いでしょう。
一番伝わりやすくイメージ共有ができるのは、お客様の要望に近い髪型をタブレットなどに載っているヘアスタイルを幾つか見せることです。
髪質などの違いで思っていたスタイルが多少異なっていても、言葉だけで伝えるより写真で見せる方がお客様も納得いきます。

2.3 避けたいスタイルを確認する

お客様の理想とするヘアスタイルまたは悩みなどのヒアリングを十分行ったうえで、施術することは基本です。そこでもうひとつ失敗しないための重要なポイントがあり、「絶対に避けたいヘアスタイル」を確認することです。
特に自分に似合うスタイルがわからないままおまかせしているお客様は、期待感が高まっているはずです。しかし、実はおまかせしても無意識にしたくないスタイルが決まっていることが多いです。
美容師はプロなので、自分のやってみたいスタイルを施術することはないは思いますが、お客様のしたくない髪型やカラーの確認は必要です。

おまかせオーダーで「後悔先に立たず」になってしまっては問題です。
プロの美容師が似合うスタイルに仕上げても、失敗か否かの判断はお客様が思うことです。
おまかせするスタイルなどが広範囲であっても、美容師はNGとOKの選別を分かるように分けて聞くと良いです。

3.失敗してしまった原因

失敗しないためのポイントを先述しましたが、仕上がり後のスタイルやカラーが気に入ってもらえないことがあります。自分に似合うスタイルに期待しておまかせオーダーにしたのに残念な結果になってしまってはお客様の再来店は難しくなってしまいます。そして美容師も自信喪失になってモチベーションの低下に繋がってしまいます。
まず、失敗原因はどこにあるのかみてみましょう。

  • ▼十分なヒアリングがされていなかった
  • ▼美容師の経験年数が短いため自信がないまま施術した(不安症は失敗しがち)
  • ▼イメージの共有ができていない
  • ▼美容師の好み(感覚)だけで施術を行ってしまった
  • ▼お客様の髪質判断ミス(同じ髪型・カラーでも髪質によって一人ひとり違う)

失敗しないように上記の事項に気を付けてお客様とのコミュニケーションをとりましょう。すべてをまかせられても丸投げさせることは禁物です。

4.おまかせオーダーで満足してもらうために

お客様から全ての施術をまかせられれば一人前の美容師とよく言われます。ぜひ期待に応えてあげて、次回以降も来店してもらいたいですね。
数年に渡り、担当している美容師は殆んど満足してもらっています。初めて施術する場合は、お客様のおまかせオーダーの理由を把握してみると良いです。(以下参照)

  • ★マンネリ化からの脱出によって新しい自分を発見したい
  • ★カットの長さやスタイルが決まっていないのでおまかせしたい
  • ★自分に似合うスタイルがわからない
  • ★信頼している担当美容師なので、イメチェンを楽しみたい

おまかせオーダーをしているお客様は「信頼しているから」「イメチェンできる」「自分に似合ったスタイルにしてくれる」など、美容師や自分への前向きな姿勢が見られます。
また、6割以上のお客様がおまかせオーダーの経験があると前述しましたが、そのほとんどの人が満足しています。
おまかせオーダーは、お客様がどうしたいのか察してあげることも大切です。そのためには丸投げさせないように提案、そしてコミュニケーションを十分とることが大切です。
そうすることで満足してもらえる確率が高くなります。

さいごに

いかがでしたか。おまかせオーダーはお客様とのコミュニケーションが大切で、ヒアリングによる要望とやってほしくないスタイルやカラーを明確に把握することです。
そして、「もしも失敗してしまったら」と思ったときは、その原因を考えてみましょう。
お客様は仕上がり後の期待が大きく、失敗をすることはないと思いがちです。
満足してもらうためには、丸投げオーダーをさせないことがポイントとなります。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人