インバウンド戦略と集客の秘訣!厳選の集客方法4つを解説

  • 「今後も外国人観光客は増え続ける?」
  • 「インバウンド対策をしたいが、なにから始めていいかわからない。」
  • 「自己流でインバウンド対策をしているが、うまく集客できていない。」

このようなお悩みや疑問を抱えている飲食店経営者・これから開業を目指す方の声を多く聞きます。
訪日外国人観光客数がコロナ前の水準へと回復し、今後も更に増え続けると予測されている今だからこそインバウンド集客の重要性が高まっています。

今回は外国人観光客の受け入れ準備として、飲食店におけるインバウンドの基礎知識、インバウンド対策を行うメリット・デメリット、インバウンド集客方法4つを解説していきます。是非参考にしてみて下さい。

1.インバウンドとは?

インバウンドとは、「外から中へ入ってくる」という意味があります。
飲食業界では「訪日外国人が観光をし、飲食をする」という意味で使われています。
日本政府観光局によると、2024年3月に発表した訪日外客数は、300万人を超え、コロナ前の同月比では11.6%増しとなりました。

【日本政府観光局 訪日外国人数 参照】

今後も外国人観光客の数が増えていくことが予測でき、飲食店におけるインバウンド対策の重要性が高まっています。

2.飲食店でインバウンド対策を行うメリット

2.1 外国人観光客の激増

コロナ禍が収束し、それに伴い外国人観光客が急激に増え続けています。

四半期の旅行消費額1人当たり旅行支出推移 観光庁

日本は、長引く経済低迷の影響で国内消費が落ち込み気味にある中、外国人観光客のインバウンドは高く期待できるでしょう。

2.2 客単価が高く設定できるので売上アップが期待できる

訪日外国人は比較的富裕層が多いため、客単価が増加傾向にある上に、昨年から続く円安の影響もあり、メニュー単価を上げても、「自国よりも安い!」 と喜んで食事をしてもらえます。
だからといって、インバウンド向けに不当に高額な価格設定にすることなく、できるだけ良い素材を使って良い商品を提供することで、消費を促進するようにしましょう。
また、外国人観光客は、団体や複数人で来店することも多いため、売上アップが期待できるでしょう。

3.飲食店でインバウンド対策を行うデメリット

3.1 常連客が減る可能性がある

外国人観光客が増加し、飲食業界が潤う一方で、増えすぎる外国人観光客に対応しきれなくなる飲食店もあります。あまりにも多すぎる外国人観光客に、すぐに入店できない状況が続き、常連客が減ってしまった飲食店も多いと聞きます。
コロナ禍の厳しい時を支えてくれた常連客も大切にしたい飲食店経営者にとってはデメリットと感じるでしょう。

3.2 マナー違反が発生しトラブルが起こる可能性がある

文化や風習の違いなどで、トラブルが発生してしまう可能性も考えられます。
外国人観光客の起こすトラブルに関する話題がメディアで取り上げられることが増えました。
トラブルの発生を最小限に抑えられるように、しっかりと予防対策をして外国人観光客をお迎えしましょう。

4.飲食店のインバウンド集客方法4つを解説

4.1 口コミサイトやSNSの活用

日本を訪れる目的が「日本の食文化を楽しむ」という外国人観光客が増えています。
多くの外国人観光客は、SNSを活用して情報収集しています。
Instagram(インスタグラム)・YouTube・TikTokは、画像や動画でアピールすることができるので、言語なしでも目に留まり、足を運ぶきっかけになるでしょう。
また、世界最大級の口コミサイト、「TripAdvisor(トリップアドバイザー)」の活用もおすすめします。
口コミされた投稿に対して、お店側が返信できるので、上手く活用すれば、お店の好感度や信頼度が上がるでしょう。
まずは、自店の情報が掲載されているかどうか、どのような口コミが書き込まれているか、確認してみてください。

4.2 無料WiFiの設置

外国人観光客が飲食店を選ぶとき、「Wi-Fiが設置している」ということが条件の1つに入ってきています。無料でWi-Fiが利用できるお店として認知されれば、満足度が上がり、集客につながります。Wi-Fiが利用できることによりSNSにアップするきっかけになり、お店の情報が拡散されていく効果も期待できます。

4.3 キャッシュレス決済の導入

外国人観光客は、現金よりもキャッシュレス決済が便利だと感じています。
キャッシュレス決済を導入しているかどうかは、インバウンド集客に大きく影響します。



■クレジットカード
日本に訪れる外国人観光客の過半数がクレジットカードを使用しています。
導入しておきたいクレジットカード

  • VISA
  • Mastercard
  • 銀聯
  • JCB
  • American Express

■電子マネー(QRコード決済)
専用のアプリをスマホにダウンロードし、スマホからQRコードを読み込むことで、すぐに支払いができるキャッシュレス決済です。
導入しておきたい電子マネー(QRコード決済)

  • PayPay
  • LINEPay
  • Apple Pay
  • Google Pay

■交通系ICカード
日本の鉄道会社が発行しているIC乗車券のことを交通系ICカードと言います。
訪日外国人旅行者向けの「Welcome Suica」もあり、デポジット不要・使い切り型なので、再度訪日する予定がない人にもおすすめです。
導入しておきたい交通系ICカード

  • Pasmo
  • Suica
  • Welcome Suica・・・訪日外国人観光客向けの交通系ICカード

4.4 メニュー表の多言語対応

インバウンド対策として、外国人向けのメニュー表を用意するのは必須です。
外国人向けのメニュー表があれば、外国人観光客に料理の説明を求められることなく、食べられない食材を避け、自分の好きな料理を選ぶことができます。
外国人向けのメニュー表を作る際には、世界共通言語である、「英語」、訪日数が多い「中国語」「韓国語」が書かれた多言語対応メニュー表を作成しましょう。

さいごに

いかがでしたか?外国人観光客の受け入れ準備として、飲食店におけるインバウンドの基礎知識、インバウンド対策を行うメリット・デメリット、インバウンド集客方法4つを解説しました。
今後も引き続き、訪日外国人観光客の拡大が見込まれるなか、インバウンド対策を実践してみてはいかがでしょうか。

飲食店経営で相談できる税理士が身近にいない場合、一度、BrancPort税理士法人にご相談ください。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人