現在、集客の代理店としているホットペッパービューティーなどの美容ポータルサイトを活用している美容サロンが多くあります。更にインスタグラムなどのSNSで店舗のPR動画などを行っているサロンも増加しています。よってホームページは費用をかけてまで作成しなくても宣伝のできる場が他にあるのだから必要ないのではと思っているオーナーもいるのではないでしょうか。しかし、その一方でポータルサイトやSNSだけでは店舗情報を伝えきれない、もっと集客を強化させたいと思っているオーナーも多いはず。
今回は、美容サロンにおいてホームページの必要性と役割・運用法などを中心に解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
1.なぜ美容サロンでホームページは必要なのか
昨今、美容系集客ツールの楽天ビューティやホットペッパービューティ、EPARKビューティなどの「検索・予約サイト」を活用している美容サロンが増加しています。そのためこのサイトに掲載しているだけで、ホームページは必要ないと考えている美容サロンのオーナーも少なくありません。しかし、ユーザー視点で考えたとき、本当にホームページは必要ないのでしょうか。美容サロンを探しているとき、SNSや美容ポータルサイトだけでユーザーが知りたい情報が十分に伝わるのでしょうか。
ユーザーが美容室を検索する際に店舗の「ホームページをチェックするか」のアンケートで、100人中66人がチェックする、34人がチェックしないという結果になりました。
(参照⇒ヘアログの美容室選びで「公式ホームページをチェックしますか?」アンケート調査)
過半数の人が美容サロンを選ぶ際に、ホームページを見ているということはユーザーにとっても必要としていることが分かりますね。
では、ここでホームページを必要とする理由を考えてみましょう。
- ユーザーにとって安心感、信頼感を与えられる
- ポータルサイトのような流動性(価格訴求)ではないため、じっくり店舗の情報を見てもらえる
- 店舗(美容室やネイルサロンなど)の特徴や雰囲気、技術力などをアピールできる
- 新規顧客の獲得、集客につながる
確かにポータルサイトの価格訴求による集客は必要ですが、ホームページには価格だけではなく限られた情報以上の発信力が十分備わっています。
興味を持ったユーザーはお店をもっと詳しく知りたいと思い、ホームページをアクセスします。そこで見込み客となりますが、来店したいと思わせるような情報があれば集客に繋がります。しかし、ホームページがないとアクセスができないので見込み客を逃してしまうことになります。運用次第になりますが、集客効果が得られるホームページは必要と言えるでしょう。
2.ホーページの役割と運用法
ホームページを作成して公開することは簡単です。しかし公開しただけで集客に繋がるとは限らず、運用の工夫が必要となります。ホームページは運用次第で集客に影響を与えるほど大きな役割を果たしています。では美容サロンにおいてホームページ本来の役割とはどのようなものなのか、そしてどのように運用していったら良いのか解説していきます。
2.1 ブログの設置(SEO対策)
ホームページでブログを開設することは集客に有効な手段の一つです。ただし押さえておくべきことがあり、ブログ記事ではSEO対策を施しておくことでユーザーからの訪問数が多くなります。例えば、ユーザーが美容室を探す際に「渋谷 美容室」などのキーワードでWeb検索をしますが、その中で上位に表示された美容室だけに目を通す人がほとんどです。ユーザーが「知りたいこと」「探したいこと」を分析・調査し、ブログ(記事)のタイトルや見出しにキーワードを含めることで上位に表示されます。この上位に表示されるための手法を「SEO対策」といいます。また、ブログ内容の質を上げてユーザー向け(ターゲット向け)に有益な情報発信をすることも重要です。
GoogleやYahooなどによるインターネットの検索エンジンで店舗名をヒットさせるSEO対策はとても大切です。
2.2 店舗の差別化
美容ポータルサイトは、大方価格重視で集客を狙っていることが多いと前述しました。したがって掲載しているお店の情報はあまり詳しく提供していません。ポータルサイトで気になったお店を見つけた場合、もっと詳しく情報を知りたいと思いホームページへ訪問します。そこで訪問者に興味を持ってもらうためにデザインや写真、文章などを個性豊かな表現でPR効果が発揮できるように運用します。他店との差別化を図ることでユーザーは必ず興味を持ちます。ただし、注意点としてユーザーにとって分かりづらい、使いづらいなどの印象を与えてしまうと閲覧してもらえません。差別化を狙うのはいいのですが、独創的すぎて理解されにくい結果にならないように注意しましょう。
2.3 定期的な情報更新
ホームページは一度作成したら、更新しない限り古い情報のままです。古いままの情報だと訪問者に「このお店は大丈夫なのか?」と不安を与えてしまいます。特に美容室は流行に敏感な職業のため、常に新しい情報(スタイル)を発信していくことに意識をしましょう。定期的に閲覧しているユーザーが、いつまでも古い情報のままだと見る必要性がないと思い離脱してしまいます。更新頻度の高いホームページは、用が無くても閲覧してもらう可能性があり、そこで目にした新しい情報に興味を持ち来店動機に繋がることが多々あります。ユーザーとの会話のようにホームページの更新は必ずしましょう。
2.4 ポータルサイト・SNSで誘導させる
ホームページを作っても閲覧されない、お問い合わせがないなど悩みはつきものです。その場合、大抵は集客手段の弱さが要因の一つだといってもいいくらいです。ポータルサイトやFacebookなどを入口として活用し、ホームページに誘導させる仕組みを作ると効果的です。ポータルサイト・SNS内に自社サイトURLを掲載し、組み合わせて活用することでより大きな相乗効果が得られます。
3.ユーザーが求めている情報
美容サロンの「ホームページは必要」と先述しましたが、集客に繋がらないと無駄に費用がかかってしまいます。ユーザーが求めている情報で引き寄せるホームページを作らなければなりません。その情報は「分かりやすさ、使い勝手、情報量の多さ」などを判断材料としていることが多いです。
<ホームページに求められやすいポイント>
- 情報が分かりやすく使い勝手が良く易しい
- デザインや写真に好感が持てる(配色がきれいなど)
- ユーザーが探している情報を簡単に見つけられる構成
- 問い合わせ後は直ぐに(一次)対応、予約後の(自動)返信メールがある
- ユーザーが動きやすい導線に従った作り
<ホームページで避けたいポイント>
- 派手な演出で不愉快さを感じさせてしまう
- 情報が自己満足、ユーザーが知りたい情報までスムーズにたどり着けない
- 問い合わせ後の返信メールが遅い、予約後の(自動)返信メールがない
ユーザーにとってホームページは「ニーズ」を満たし、そして「質問」「予約」「悩み」などのアクションを起こし美容サロンが応えるといった要件を満たす情報でもあります。ホームページは一方的な情報だけではなくユーザーが求める情報提供とニーズや要件を満たすことができれば集客向上に期待が持てるでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。美容サロンにとってホームページが必要だということは理解していただけたと思います。ホームページはデザインや運用の仕方ひとつで訪問者に信頼感と満足感を与えられます。また、ユーザーの求める情報を分析・調査した上で情報提供することで集客にも大きく繋がります。美容サロンだからこそホームペーは必要なのではないでしょうか。