美容師は開業したら経営に専念した方が成功する?失敗してしまう原因とは?

  • 「経営のノウハウを知らなくても美容院経営者になれる?」
  • 「将来独立に向けて、失敗リスクを知っておきたい。」
  • 「美容院経営で悩んでいる。誰に相談すればいいかわからない。」

このようなお悩みや疑問を抱えている美容院経営者、将来独立を考えている美容師の声を多く聞きます。

この記事では、美容師が独立する前に経営の勉強は必要なのか、経営者としての心構えを解説していきます。ぜひ参考にしてください。

1.美容師が独立するメリットとは?

美容師として経験を積み、技術力がついてきた頃に独立を考えはじめる方が多いのではないでしょうか。
そこで、独立すると何が良いのか、メリットを解説していきます。


メリット①仕事とプライベートの両立ができる
独立することで自分の時間を自由に管理できます。営業日や営業時間など、自分の生活に合わせて決めることができるので仕事とプライベートの両立がしやすくなります。


メリット②自分の理想を追求できる
理想を追求したスタイルやアイデアを活かせる環境を自由に作ることができます。お店のコンセプト、内装・外装、メニュー、価格設定、集客戦略、美容師としての技術も試すことができます。


メリット③収入の向上
自分のお店を持つことにより、売り上げから経費を引いた「利益」を直接受け取ることができます。努力次第で収入を増やすことが可能です。

2.美容師が独立する前に経営の勉強は必須?

美容院を開業することができても1年以内に60%、3年以内に90%の美容院が廃業している厳しい業界です。廃業の原因は、美容師としての技術力ではなく、経営資金が尽きてしまい廃業へと追い込まれてしまうケースが最も多いです。
美容師が独立する前に経営の知識・スキルを身につけておくことは必須です。経営の基礎知識・マーケティング戦略やスキルを身につけることで、開業後もスムーズな経営を築き上げることができるでしょう。

3.美容師が開業して失敗してしまう原因ベスト③とは?

①資金繰りの知識がなかった
美容師としての技術は高くてもお店を経営するスキルは別の能力です。
お店を継続して経営していくためには、月々どのくらいの費用がかかるか把握しておく必要があります。
経費(費用)には固定費と変動費の2種類あります。

【固定費】

  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 人件費
  • 通信費

【変動費】

  • 材料費(シャンプー
  • 広告宣伝費
  • 保険料
  • 税金

売上がゼロでも毎月固定費は支払わなくてはなりません。
そのため、ある程度の資金を手元に残しておく必要があります。一般的には、3ヶ月分程度の運転資金を確保しておくことです。資金繰りの知識がないと経営のための経費があっとう間に底をついて廃業に至ってしまう可能性が高くなるので注意が必要です。


②立地選びに失敗した
美容院を開業するにあたり、最も重要なのは、立地選びといわれています。選び方を間違えると失敗につながる可能性が高くなります。
立地を選ぶ条件として、交通の便が良い、ターゲット顧客が多い、競合が少ないなど、集客ができる立地は家賃も高くなるものです。
重要なのは、売り上げと家賃のバランスを考えて選ぶことが重要です。
具体的に解説すると、美容院経営において、理想的な家賃比率は売り上げに対して10%以内に収めることです。家賃を売り上げの10%に設定する場合、1カ月の10%つまり3営業日で家賃分の売り上げがあれば問題ないと言えます。


③リピーターを獲得できなかった
定期的に来店もらえるリピーターを獲得することが重要です。リピーターを獲得することにより、安定した売り上げが見込めます。
また、お店のサービスに満足して定期的に通っているリピーターは、良い口コミを書いてもらえることが期待できネットの口コミサイトなどでお店の情報を拡散して宣伝してもらえます。来店したお客様が再度来店してもらえるようなきっかけ作りに力を入れましょう。

  • 次回予約するとお得なクーポン
  • ポイントカード
  • DM配信
  • SNS
  • ポスター
  • チラシ

など、たくさんの販促ツールがありますが、それぞれの特性やターゲット層に合わせて効果的な集客を行う必要があります。美容院経営においてリピーターの満足度を高め、良好な関係を築くことが大切です。

4.美容師が独立したら経営に専念した方が成功する?

美容院を開業すると経営的な能力が求められます。美容師としての技術がどんなに高くても経営の知識がなければ、美容院を運用し維持していくことは難しいでしょう。
経営者は経営業務に専念するのが理想ですが、まずは顧客を獲得して経営を軌道に乗せることが大切です。美容院経営の知識が乏しい場合は、一人で考えこむより、美容院経営の経験者や専門家(税理士)に相談することをおすすめします。経営のパートナーである税理士は、資金繰り・経営戦略など豊富な知識を持っています。
美容院に特化した税理士であれば、多くの有益なアドバイスをもらえるでしょう。

経営のノウハウを習得しながら、将来的には経営に専念できるような仕組みづくりが必要です。

さいごに

いかがでしたか?美容師が独立する前に経営の勉強は必要なのか、経営者としての心構えを解説しました。美容師としての技術が高いからお客様は来店してくれるだろうと経営スキルを持たずに開業してしまうことは危険!ということが理解頂けたかと思います。
開業や経営に不安がある場合は、一度専門家である税理士に相談してみることをおすすめします。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人