飲食店のユニフォームは必要ある?選び方次第で店舗イメージは上がる!

ユニフォームはお店(企業)のブランドイメージのひとつですが、「今の時代、必要あるの?」と思われている方も少なくありません。お店の業態業種によってユニフォームのスタイルは異なりますが、実は着用することで大きな効果をもたらしてくれます。ここでは、迷うことなく飲食店における最適なユニフォームの選び方などを紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。

1.飲食店で着用するユニフォームの役割

お店で働くスタッフが仕事をきちんとこなしていれば作業着は何でもいいのでは?と思われている方も少なくはないでしょう。確かに私服を作業着にして各担当者が調理をしたり、料理を運び、接客をしてもお客様は不愉快になりません。だからといって、特別好印象を与えるといったことはないでしょう。しかし、ユニフォームを着ることでお店の知名度が上がり、価値が生まれてくる可能性が高くなります。前向きな経営戦略として、ユニフォームを着用する役割を把握した上で検討されても良いのではないでしょうか。

1.1 店舗イメージ

飲食店に対するお客様の評価は、料理・サービスなどのクオリティの高さとそれに見合った対価とのバランスです。評価するということは、そのお店のイメージが固まるということです。お店のイメージはそのようなバランスだけが先行されがちですが、実はスタッフが着用するユニフォームもお店のイメージを与えているのです。ユニフォームが?と思う方もいるでしょう。ユニフォームの色やデザインなどが店舗イメージを印象付ける役割を果たしています。つまり、視覚で良し悪しの印象を与えているということです。お店のイメージカラーであるユニフォームは店舗アピールに繋がるのでお客様に大きな影響を与えています。お客様はお店のイメージに敏感で、印象が悪ければ再来店は難しく、良ければ再来店・リピーターに繋がります。

1.2 働く仲間の連帯感

ユニフォームはチームという同じ集団に所属していることのアピールに繋がります。その結果、スタッフ同士のチームワークが円滑に機能し、連帯感が生まれます。また、働くスタッフ同士の絆が固まることで店内に良い空気が流れ、お客様にも居心地の良さが伝わります。ユニフォームの着用は、モチベーション向上に繋がり、更に業務の機能性を上げるなどの役割を果たします。

1.3 オンオフの切り替えモード

ユニフォームを着用することで、仕事とプライベートのオンオフの切り替えることができます。メリハリをつけられるということはお店で働く場面においてスキルが十分発揮できるということになります。また、それぞれの役割分担の仕事への責任感が強くなり、集中力もアップさせるという意味では働くスタッフへの大きな影響を与えることができます。

2.最適なユニフォームの選び方

ユニフォームはお店のイメージを印象付けることができる最も大切な役割を果たしていることがわかりました。そしてまた、ユニフォームは良くも悪くもお客様に大きな影響を与えています。好印象を与えることができれば当然集客に繋がり、売上アップにまで関係します。ここでは、ユニフォーム選びのポイントを紹介したいと思います。

2.1 店舗のコンセプトに合わせる

ユニフォームはお店のコンセプトに見合った選び方をすることが重要です。「にぎやかでフレンドリーなお店」「落ち着いた都会的なお店」などのコンセプトに沿ったユニフォームを選ぶと良いでしょう。たとえば和食店のなかでも店舗のスタイルによって異なります。

  • 和食店⇒店内雰囲気やインテリア等カジュアル⇒⇒にぎやかでフレンドリー⇒客単価が低い⇒エプロン・作務衣など
  • 和食店⇒高級食材を提供⇒照明やインテリアがシックな色で統一⇒落ち着いた雰囲気⇒客単価が高い⇒上下のスーツ

上記はあくまでも一例で、ホールのユニフォームです。お客様と一番近いスタッフが着用するユニフォームはコンセプトにマッチしていることで好印象になります。

2.2 用途に適したユニフォームを選ぶ

飲食店で働くスタッフは各担当別に分かれているため、それぞれの用途に適したユニフォームを選ばなければなりません。

  • コック・・・厨房で火を使うため、火傷しないように耐火性が高い素材のコックコートを選びます。
  • ホール・・・注文を受ける時に使用するハンディあるいは筆記用具を常に持っているためポケットが必要。ユニフォームにあるポケットの大きさや数、位置などは重要なポイントになります。
  • 業務責任者や専門職・・・責任者のユニフォームは社員やアルバイトと違うユニフォームを着用しましょう。責任者としての自覚が更に強くなります。ワインソムリエなどの専門職に就いているスタッフにも同じように特別なユニフォームを着用します。その仕事の役割を発揮することができます。

2.3 安全性を考える

ここではキッチン担当のユニフォームを中心に安全性を考えた選び方を紹介します。コックコートの生地の素材は「綿」「ポリエステル」「ポリエステルと綿の混合」の3つあります。その中でも最もおすすめなのが、生地が丈夫で火や熱に強く、吸収性や通気性に優れている綿100%のコックコートです。また、キッチン担当者に限らずストレッチ素材を使用されているものを選ぶと良いです。飲食店は常に動きのある作業が多いため、伸縮性のあるユニフォームを選びましょう。

2.4 清潔感のあるユニフォーム

食品を扱う飲食店は清潔感がとても重要です。一般的にコックのユニフォームは白といった単色系が多く、汚れを目立たせて清潔感を意識させるためだと言われています。ホールはその逆で、汚れが目立たない黒が多いです。なるべくイージーケア(洗濯してもシワになりにくい・アイロン不要)の素材を選ぶと良いでしょう。ただし、冬は暖色系、夏は寒色系といった季節によって変えて、食欲増進させる色を演じても良いでしょう。

3.時にはモデルチェンジも必要

長年着用しているユニフォームは定着していて知名度が上がりますが、時代に合わせて変えていくということも検討してみてはいかがでしょうか。モデルチェンジのタイミングとして、以下を紹介します。

  • 季節によって変える・・・これは衣替えをするという意味です。たとえば3年毎に夏冬用のデザインをフルチェンジするなど。特に昨今の夏は暑さが厳しいため、新しく通気性に優れた素材のユニフォームなども開発されているので、モデルチェンジのきっかけになります。
  • 働くスタッフの意見を聞いてみる・・・長年着用しているユニフォームの機能性はスタッフが一番よく知っています。「動きやすさ」「汚れの落ちやすさ」「どのようなユニフォームが作業に適しているのか」などの意見をスタッフから聞いて、それを参考にして数年に一度変えていくのも良いでしょう。
  • 流行に合ったモデルチェンジ・・・ユニフォームを変えるだけで店内に新しい空気が流れます。何百年と続く老舗飲食店でも数年に一度はモデルチェンジをしています。お店に見合った流行を取り入れ、ユニフォームを変えてみるのも良いでしょう。たとえば3周年、5周年記念などの区切りをつけたときのタイミングでモデルチェンジを行うのもチャンスです。

4.ユニフォームは宣伝効果に繋がる

ユニフォームは、お店の看板的な位置にあると言っても過言ではないでしょう。それくらいユニフォームは宣伝という意味でも大きな影響を与えています。そのため効果的な宣伝方法のひとつとして最適なユニフォーム選び、そしてパフォーマンスをしなければなりません。

デザインが多少違っても同じ色にする、もしくは同系色でデザインを少し変えたユニフォームを着用するなどしてもオリジナリティの溢れるお店として宣伝することができます。オリジナリティのある飲食店は、統一感のあるユニフォームの中に個性が発揮できるチャンスでもあります。楽しい店としてお客様にアピールすることができるでしょう。

さいごに

いかがでしたか。飲食店で着用するユニフォームにはお客様への印象付け、そして知名度を促すことができます。また、スタッフのモチベーション向上にも繋がります。今回はこのようなメリットを活かすためのヒントを紹介しました。ユニフォーム選びにぜひ参考にしていただけたらと思います。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人