ブログを飲食店で活用しよう!【集客のためにするべき事・書き方のコツを解説】

飲食店を継続させるためには集客に必要な対策をしなければなりません。しかし、数多くある集客方法のなかで、どのツールを活用すれば一番効果的なのかと迷われている方がいらっしゃいます。以前は紙媒体の集客方法が主流でしたが、現在ではスマートフォンアプリ、SNSなどといったデジタル化の進化によって集客ツールの選択肢が多くなりました。そこで本記事では、集客に繋がるブログに着目していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

1.ブログ集客は飲食店で必要

現在、集客ツールとしてInstagramやTwitter、Facebookなどの「SNS」、もしくは「ブログ」による情報発信が存在しています。SNSは販路拡大を図りコミュニケーションツールの一環として集客に成功している飲食店が多くあります。その一方でブログは、どちらかというと決めたターゲットのユーザーに読んでもらうために書くことを目的としています。お店でどんな人を集めたいのか明確にすることです。そこでターゲットが決まるわけですが、知りたい情報を公開すればユーザーがWeb検索をしたときブログを読んでもらえる確率が高くなります。読んでいるうちにお店のイメージが浮かび上がり興味を持ち始めるようになります。そこで初めて「もっと知りたい」「行ってみたい店」となり新規顧客を増やすことができます。また、何度か来店されたお客様に対してもリピ―ト率を上げる効果をもたらしてくれます。つまり、「記事の質を上げる」「読み手にとって面白い記事」を意識しながら書くようにすると効果が得られるということになります。

2.ブログの活用メリット

ブログを運営することで、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

  • 過去のブログ記事を残すことでアクセスされやすく、読み返しもできる
  • 文字だけではなく画像や動画でお店の情報を伝えられ、お客様に安心感を与える
  • 見込み客へのアプローチができる
  • 自店の認知度アップに繋がる

InstagramやTwitterなどのSNSは、リアルタイムに情報がタイムラインに流れています。ブログは過去の記事が残っていれば修正(リライト)ができるため、アクセス数が増える可能性が高くなります。Web検索してアクセス数が増えれば上位に表示され、ブログ集客に繋がるといったメリットをもたらしてくれます。
また、ターゲットはもちろん、多岐に渡る見込み客へのアプローチを仕掛ければ数多くのユーザーに読んでもらえます。そうすることでお店の認知度が上がり集客に繋がるというメリットがあります。

3.ブログ集客の効果を上げるコツ

ブログを定期的に更新し続けることで、6か月~1年後に効果が見られるようになります。少しでも早く集客力を高めるために、ここでは記事を書くためのコツを紹介していきます。

3.1 ターゲットを絞る

先ずはブログを読んでほしいターゲットを絞ってみましょう。ターゲットが明確になることで自然とブログのテーマやキーワードが決まり、集客効果の高い文章に仕上がります。お店のサービスや商品の特徴を誰に向けてアプローチするのか考えてみましょう。

  • 何を売りたい?⇒例)当店のこだわり食材
  • 誰に売りたい?⇒例)渋谷周辺の住人や働くサラリーマン・OLなどがターゲット
  • テーマが決まる⇒例)渋谷で見つけた!~美味しい○○料理が味わえるお店~など

最初に「①何をどうしたいか」を明確にすることで「②ターゲット」が決まり、最後にテーマが決まります。ブログ全体のターゲットは複数でもいいのですが、絞ることでテーマも決めやすくなり集客効果が高くなる近道になります。また、「市町村区名+商品」のようにエリアも絞ることで集客率も高くなります。

3.2 読みやすくデザインする

さまざまな集客方法で情報発信が行われている中、ブログを読んでもらうのは容易ではありません。実はブログを集中して読むというより、ほとんどの人が流し読みをしているのです。しかし、この流し読みをしていても記事がスッと入り込むことがよくあります。この目を通す読み方が次第に興味をそそるブログ記事となって、読者のアクセス数を増やしているのです。流し読みしやすい記事のポイントは以下のような特徴があります。

  • 気が付いたらストレスなく最後まで読んでいた
  • 読んでいるとイメージが湧く
  • じっくり読まなくても記事内容の理解ができる

「読みやすい」とは記事全体の「文字や画像の見た目」にも深く関わってきます。ぎっしり並んだ文字は、見ただけで読みたいとは思いません。特にブログは紙媒体と違ってWeb上でサクッと最終ページまでスクロールすることができます。スクロールしている途中で目に留まった画像があったり、読みやすい文字組みであったりするとページの最初に戻って読み返すことが多いです。
ブログは見た目で判断されることもあるので文章全体をデザインしてみましょう。

  • 見やすさ:文字にシンプルな装飾、画像や図解を入れる、行の調整、広告を入れ過ぎない文字組みなど全体のレイアウト
  • 読みやさ:箇条書きを行う、段落で区切りをつける、空白文字を表現(※空白文字とは文字と文字の間や行頭をスペースキーやTabキーを使って空けること)

3.3 SEO対策(キーワードの選定)

SEO対策とはGoogleなどの検索エンジンの最適化を意味し、自社サイトに関連したキーワードで検索された際に上位に上がる仕組みになっています。飲食店のSEO対策とは、読者の需要を考えたキーワードの検索結果で集客効果を得るための対策です。したがって、飲食店にとっては非常に集客効果が期待できる対策になります。

先ずは読み手の需要が多い情報をテーマに入れるようにしましょう。
例)「渋谷(エリア)+居酒屋(業態)+おすすめ商品」
一般的にエリアと業態はお店を探すときに検索します。ただし競合店が多いのでもう少しキーワードを絞って「渋谷駅前+フレンチレストラン+(○○ワイン)」といったワードを記事内に掲載することで上位表示を狙える可能性が高くなります。つまり、ユーザー(ターゲット)が知りたいワードを細かく想定することが大切です。SEO対策はキーワードの選定が非常に重要なポイントとなります。

ここで注意しておかなければならないのが、SEO効果が表れるのは少なくとも半年~1年以上かかると考えておいた方が良いでしょう。集客を目的としたSEO効果には、長期的に取り組んでこそ成果が得られるということになります。

4.ブログのネタ探しと面白い記事作成のコツ

ブログを始める、あるいは長年ブログを書き続けている方などの共通の悩みが「ネタがない、思いつかない」ということです。または、書きたいネタは見つかるが読んでもらえる「面白い記事が書けない」など、その先の悩みもあるようです。ここでは、ネタ探しと面白い記事の書き方のコツを紹介しましょう。

〈ネタ探しのコツ〉
たとえば「飲食店 渋谷 飲み放題」といったキーワードを打ち込むと下記のような複合ワードがヒットされます。この複合ワードをヒントに記事のネタを決めていくという方法があります。

また、ネタに困ったら書店あるいは図書館に行ってみるのもひとつの方法です。書店でじっくり立ち読みすることは難しいですが、活字を眺めるだけでもヒントが見つかるかもしれません。図書館を活用する場合は、無料で本を借りられるのでおすすめです。多数の本を借りることで情報源が多岐に渡り同じテーマでも違った角度からヒントが得られます。「文字を眺める」「本を読む」ことはネタ探しに困っている解決策のひとつになります。

ネタ探しの役に立つサイトもあるので、幾つか紹介しましょう。
自身で探しやすいサイトを見つけて活用してみては如何でしょうか。

  • Yahoo!知恵袋 ・このサイトは定番で、ユーザーが知りたいことや悩みを探すことができます。
  • UberSuggest・キーワードを選定するツール
  • Googleトレンド・キーワードによるトレンドを確認できるサイト
  • ラッコキーワード・基本無料からキーワードリサーチツール

〈面白い記事を書くコツ〉
個人ブログは思ったことを書きますが、飲食店で活用するブログは集客が目的です。集客に繋げるためにはブログを読者に読んでもらい、面白いと感じてもらうことが重要です。ここで言う「面白い」とは「笑う」ではなく、知的好奇心や検索欲求を満たしてくれる記事ということです。以下のことに注意して書くと良いです。

● 記事は明確かつ具体的に書く
(例1)当店自慢の料理はローストビーフがおススメです。ぜひこの機会にご堪能ください。
(例2)当店自慢の熟成ローストビーフは赤身ならではの旨味と程よい脂の乗りが調和することで上質な味わいを演出します。ぜひこの機会にご堪能ください。

(例1)はロースビーフがおススメなのはわかるのですが、どのように美味しいのかイメージが湧きませんね。
(例2)のように「どのように美味しいのか」など付け加えることで具体性がでてきます。読者にイメージを湧かせることが大切です。

さいごに

いかがでしたか。今回は飲食店が集客のために始めるブログの書き方を中心に解説しました。ブログはお客様が知りたい情報を発信し、書いた文章に興味を持って読んでもらえれば自然にアクセス数が増えて認知度が上がります。記事を書き続けることは容易ではないものの、長い目でみれば必ずヒットは打てます。ブログは不定期に更新しても継続することで集客につながる可能性が高くなります。
ぜひ面白いブログ記事を目指していきましょう!

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人