焼酎は飲み方でさらに美味しくなる!基本から作り方のポイントを紹介

焼酎は日本の代表的な蒸留酒です。日本人のみならず今では海外にも輸出されて外国の方にも人気を呼んでいます。多くの飲食店で「水割り」「お湯割り」「ロック」など様々な飲み方で提供しています。また、焼酎は銘柄によって風味や香りが大きく違い、その日の気分によって飲み方を変えたりすることができます。
そこで今回は、焼酎の種類や素材を活かした飲み方などを紹介していきたいと思います。

1.焼酎とはそんなお酒?

お酒の種類はたくさんありますが、下記の通り3つの分類に分けられています。

分類酒(一例)
蒸留酒焼酎、ウィスキー、テキーラ、ウォッカ、ジン、ブランデ―
醸造酒日本酒、ビール、ワイン
混成酒みりん、リキュール、合成清酒
※蒸留酒と醸造酒の違いは製造方法にありますが、アルコール度数の差も大きく異なります。

●蒸留酒→醸造酒を蒸留させたお酒
蒸留酒は液体を沸騰させたときの蒸気を冷やした後に再び液体に戻します。アルコールの沸点は78度なので醸造酒を温めるとアルコールが水より先に沸騰し蒸気になります。よって蒸留酒のほうがアルコール度数は高く、20~25度のものが最も多く、なかには50度といったものもあります。また、焼酎は蒸留が終わった時点で糖質がゼロになるので、ダイエット中の方にもおすすめです。

●醸造酒→穀物や果物などを酵母によってアルコール発酵させたお酒です。
ワインなどの果樹酒は原料に糖が含まれているので酵母を加えるとアルコールへと発酵させますが、穀物は米や麦などのデンプン質を糖に分解させてから酵母によって発酵させます。ウィスキーやテキーラ、ウォッカなどアルコール度数は35~55度でかなり高いです。

2.焼酎の分類

焼酎は大きくわけて甲類(連続式蒸留)と乙類(単式蒸留)と甲類・乙類をブレンドした(甲乙混和焼酎)の3つに分けられ、それぞれの製造方法が異なり味わいも違います。ここでは、代表的な甲類と乙類の製造方法や特徴などを紹介します。

2.1 甲類焼酎の製造(蒸留)方法と特徴

【製造方法】
甲類は連続式蒸留機を用いて、原料を糖化し発酵して生まれる醪(もろみ)を連続して蒸留を行う方法で、純度の高いアルコールとなります。ここに加水してアルコール度数を36度未満になるまで下げます。

【特徴】
連続的に蒸留ができるため、大量に造り値段もリーズナブルで気軽に楽しんでいただけます。また、ピュアでクセがないので酎ハイやサワーといった香りや味を足した飲み方に向いています。もちろんロックやストレートで焼酎本来の味わいを楽しむのも良いでしょう。

2.2 乙類焼酎の製造(蒸留)方法と特徴

【製造方法】
乙類は芋や穀類の単式蒸留機で一回のみの蒸留を行う方法で、アルコール度数が約45度以下の焼酎になり、熟成後に加水してアルコール度数を調節します。

【特徴】
甲類の連続とは違い一度の蒸留のため、大量生産には不向きで価格も上がります。「本格焼酎」と呼ばれ、麦や芋など原料そのものの成分や旨味が生きているのが特徴です。素材の香りがしっかりと残るのでロック、お湯割り、水割りなどがおすすめです。

3.焼酎の美味しい飲み方

焼酎は飲み方によって味の変化が生じるため苦手な人でも楽しく飲めるお酒です。飲み方は定番の水割りからロック、炭酸や果汁などを加えたりして味の違いを楽しむことができます。そこで今回は、お手軽にできる焼酎の作り方とさらに美味しくなるポイントを紹介します。焼酎の種類や銘柄によって味などは異なりますが、是非お気に入りの飲み方を見つけて味の変化を楽しんでみてください。

3.1 定番編

● ストレート
ストレーは焼酎本来の香りや味をそのまま堪能できる飲み方です。

  • 芋焼酎→糖度が高いので濃厚な甘い香りがしますが、癖があると言われています。
  • 米焼酎→米の甘味のある香りがするので日本酒を好む人にお勧めです。温めると飲みやすくなります。
  • 麦焼酎→癖がないので焼酎が得意でない人も飲みやすいです。

【作り方】
ストレートは常温や冷蔵庫で冷やしても美味しくいただけます。アルコール度数40度以上の焼酎を冷凍庫に入れると、トロミがでてまろやかな飲み口になります。

● ロック
ロックで飲む時の味は氷が重要で、できれば家庭で凍らせた氷ではなく市販で売っている氷を使用するようにしましょう。飲み始めはストレートのように強みのある味ですが、時間の経過とともに氷が溶けて焼酎と混じりあい優しい味になります。

【作り方】
大きめのロックアイスをロックグラスに入れ、焼酎を氷に沿うようにゆっくり注ぎます。マドラーで氷と焼酎を全体に馴染ませるように10回ぐらいゆっくりかき回します。ポイントは大きめの氷です。表面積が大きいので氷が溶けにくく、焼酎本来の味が長時間楽しめます。

● 水割り
焼酎があまり得意でない方でも水割りにすることによって、アルコールが抑えられマイルドになり飲みやすくなります。お好みでレモンや梅干しなどの酸味を加えることで旨味と甘みがグッと引き立ちます。

【作り方】
氷をたくさん入れたグラスに焼酎を先に注いだ後、一度マドラーでかき混ぜます。これは焼酎を冷やすためです。その後、焼酎と水の割合が6:4ぐらいになるまで水を注ぎますが、お好みで調節してもいいでしょう。

お湯割り
特に芋焼酎をお湯で割ることによって、強い香りが湯気とともにふわっと立ち上がり、心身ともにリラックスさせてくれます。

【作り方】
耐熱グラスなどにお湯(70℃程度)を先に注ぐのがポイントです。お湯を先に注ぐと後に入れる焼酎と交じり合って旨味がでると言われています。焼酎とお湯の割合は、水割りと同じく6;4がベストですが、これもお好みで調節して、香りや味の変化を楽しめます。マドラーは使用しなくても自然と混ざりあいます。

前割り
焼酎を水で割って数日間寝かせるという飲み方です。水が焼酎本来の香りや味を十分引き立し、数倍も美味しくなると言われています。また、芋焼酎の香りが苦手な方でもクセが軽減され、柔らかくまろやかな口当たりになります。

【作り方】
ボトル容器に焼酎と水(軟水をお勧め)5:5程度を入れて一晩から10日間ほど常温または冷蔵庫で寝かせます。また、焼酎と水をあえて1:3ぐらいの割合にしてアルコールを薄めにして、夏の暑い時期にキンキンに冷やしてストレートで飲んでも美味しいです。ポイントは、より柔らかな口当たりになるまで一週間ぐらいかかるので、お酒の飲みごろを少し待ってみましょう。

3.2 アレンジ編

● ソーダ割り
焼酎とソーダの比率は4:6がベストですが、お好みによって割合を調節して味を楽しめます。

【作り方】
グラスにたっぷり氷を入れたあと焼酎を注ぎ、次にソーダをゆっくり注ぎます。マドラーで氷を持ちあげるように1~2回軽く混ぜます。蜂蜜を小さじ一杯程度とカットレモンを入れると、甘酸っぱさが焼酎とマッチして美味しさがワンランクアップします。
ポイントは、ソーダを入れる前の焼酎と氷をよくかき混ぜ冷やしておくことです。

● 昆布茶のお湯割り
ウ―ロン茶、緑茶などは定番ですが、昆布茶のお湯割りもおすすめです。本格焼酎と昆布の旨味の相性がとてもよく、昆布を入れることによってまろやかな口当たりになります。

【作り方】
耐熱グラスなどに切り出し昆布1cm角(2枚程度)を入れ、お湯、焼酎の順に注いだら完成です。そこに梅干しを入れても美味しいです。

● トマトジュースの焼酎割り
ウォッカをベースにしてトマトジュースで割った「ブラッディ・マリー」は焼酎をベースにした飲み方にします。特に個性的な香りがする芋焼酎にトマトとの相性が抜群です。

【作り方】
氷の入ったグラスにトマトジュースと焼酎を1:1の割合で注ぎ、スパイスとして軽くブラックペッパーをふりかけて完成です。お好みでタバスコやセロリソルトなどを少量入れても美味しくなります。濃厚な芳醇の香りのする泡盛と割っても、まろやかな味わいになりとても美味しいです。

4.焼酎の魅力

三大原料でもある芋、麦、米といった焼酎を始め、その他にも特徴を活かした味や香りを楽しめる焼酎はたくさんあります。個性的な味と香りのする乙類焼酎は様々な種類(銘柄)の飲み比べが楽しむことができ、クセの少ない甲類焼酎はお気に入りの割り方で楽しむことができます。また、焼酎は二日酔いになりにくく寝付きをよくする効果もあり、翌朝の酔い覚めがいいと言われています。自分で自由自在に香りや味わいの変化をつけることができる焼酎は、口当たりで楽しめる魅力いっぱいの万能酒ではないでしょうか。

さいごに

焼酎の種類と飲み方を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
お酒好きにはもちろん、あまり飲めない方でも果汁やソーダなどで割ることで飲みやすくなり楽しめます。是非いろんな焼酎を飲み比べ、自分のお気に入りの飲み方を見つけてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

広田 淳