飲食店にクレジットカード決済の導入は必要?【メリット・デメリットを解説】

「飲食店を開業するにあたって、クレジットカード決済は導入したほうがいいの?」
「お客様のご要望でクレジットカード決済の導入を検討中だが、手数料負担に抵抗がある。」
「クレジットカード決済を導入すると、どんなメリット・デメリットがあるのか知りたい。」

これから飲食店を開業したいと考えている方、すでに経営されている方にとって、クレジットカード決済を導入するべきか迷われている方も多いのではないでしょうか。
近年急速に、キャッシュレスの広がりを見せていますが、その対応の一環としてクレジットカード決済の導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。クレジットカード決済を導入することによって、手数料は店舗の負担になりますが、その分多くの利点もあります。この記事では、クレジットカード決済の仕組みや手数料について、カード導入によるメリット・デメリットなどを解説します。ぜひご参考にしてください。

1.クレジットカード加盟店になるには

クレジットカード決済を導入する場合、クレジットカード各社と直接契約を結ぶ方法と、決済代行会社を通して一括で契約する方法の二通りあります。クレジットカード各社と直接契約をする場合は、クレジットカード会社ごとで入金サイクルが違い、仕様などのルールが異なるため、決済システムを構築しなければなりません。従って、特に個人経営されている飲食店は、システムが一本化し入金サイクルも統一されている、決済代行会社を利用されるケースが多いです。ただし、どちらも加盟店として契約を結ぶと、店舗が負担する加盟店手数料(決済手数料)は発生します。
では、ここでクレジットカード決済がどのような仕組みで行われているのかみていきましょう。先ず、店舗でクレジットカード決済を導入するには、加盟店審査に通過しなければなりません。

クレジットカード各社もしくは決済代行会社で資料と申込書を取り寄せます。
届いたら、申込書に必要事項を記入してクレジットカード会社または決済代行会社へ郵送します。契約する際、以下の内容を確認しておくと良いでしょう。

<申込書と一緒に必要となる書類>
・営業許可書
・会社の登記簿謄本(個人事業主は身分証明書)
・端末設置申込書と端末機設置依頼書

<契約内容でチェックすべきこと>
・利用可能な支払い回数
・加盟店手数料
・クレジットカードの締め日と入金予定日

申込書をもとに、店舗の信用度を調査するため加盟店審査が行われます。審査内容は、業種や提供サービスなどで、期間は2週間ほどかかります。

審査が通過した後、ステッカーと決済端末が送られてきます。その後、決済端末機の設置が完了したら、カード決済の取り扱いが可能になります。
※申し込みからカード決済が利用できるまで、1~2カ月弱ぐらいかかります。

2.加盟店が支払う手数料

クレジットカード決済は、加盟店(店舗)、カード利用者、クレジットカード会社の3者間、またはこの3者間に加えて決済代行会社を挟む4者間から成り立っています。
先ず、カード利用者は店舗で会計時にクレジットカードを提示

店舗はクレジットカード会社または決済代行会社に決済処理を依頼

その後、カードを利用した情報をもとに、クレジットカード会社または決済代行会社はカード利用者の代金を立替金として加盟店に支払う
※加盟店に支払った代金は「決済手数料を差し引いた金額になります。

最後にクレジットカード会社がカード利用者に代金を請求する
なお、一括、2回払いに関しては、手数料は発生しません。3回以上の分割払いやリボ払いなどの場合に手数料が発生します。加盟店が支払う決済手数料は業種や店舗の規模によって異なります。個人経営の飲食店にかかる手数料は4~7%が相場ですが、店舗が大きくなるほど手数料が低くなる傾向にあります。

3.クレジットカード導入のメリット・デメリット

クレジットカード決済は消費者のニーズにより、約70%の飲食店が導入しています。すでにキャッシュレスが浸透しているなか、クレジットカード決済を導入したいけど手数料負担に抵抗感があるという方もいらっしゃると思います。そこで、クレジットカード決済を導入するとどんなメリット・デメリットがあるのかを解説します。

<導入メリット>
集客・売上アップ
クレジットカード決済を導入することによって、カードが利用できるお店であればお客様が来店しやすくなり、団体客の増加も見込まれます。また、お客様がクレジットカードを利用することにより、現金払いには得られない利用料金に応じてのポイントなどがもらえるので、来店頻度が高くなり売上アップにも繋がります。

客単価の向上
クレジットカードを利用することによって、現金払いより価格の高いものを選ぶ傾向にあります。また、財布を気にせずオーダーの追加が多くなるため、客単価の向上にも繋がります。

業務の効率化
現金商売の多い飲食店ではレジ締めの際、現金の差異が生じることがありますが、クレジットカード決済を導入することで、このような問題は解消されます。また、現金の盗難、着服等のリスクも避けられます。

<導入によるデメリット>
手数料がかかる
前述したようにクレジットカード決済を導入することによって、手数料が発生することは避けられず、デメリットの1つとして挙げられます。

入金日が遅れる
カード決済になると、店舗への入金フローが約半月から1カ月先になるため、店舗の運用に必要な現金を用意しておかなくてはならないことがあります。

以上のようなメリット・デメリットがありますが、飲食店にとって客単価の向上や集客数を増やすことは最も重要です。メリット・デメリットを十分理解したうえで導入を検討してみてください。

さいごに

いかがでしたでしょうか。この記事ではクレジットカード決済の加盟店契約から導入によるメリット・デメリットを解説しました。決済手数料は店舗負担となりますが、飲食店にとっては欠かすことのできない利点があります。また、クレジットカード決済は支払い方法のニーズにも応えることができます。是非、クレジットカード決済の仕組みを把握し、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

広田 淳