近年、癒しを求めてペットを飼う人が増えています。それに伴いトリミングサロンやペットサロンといったペットビジネスも増加しています。そのため競合店が多く、集客戦略として広告の打ち出しを考えている経営者が多数いらっしゃいます。
今回はトリミングサロンにおいて広告を打ち出すために「広告の種類と活用方法」「広告媒体の特徴」を中心に解説していきたいと思います。認知拡大からリピートに繋げるために、ぜひ参考にしてみてください。
1.広告の狙いとは?
広告とは集客に繋げるため、経営戦略のひとつとして取り組むことができます。ここでは、広告成果を挙げるために、「広告の狙いとは?」を考えてみたいと思います。広告の種類は複数ありますが、企業・サロンなどが打ち出す広告とはどのような狙いがあるのでしょうか。
- 商品やサービスにおいて購買意欲を刺激させるための情報伝達
- サービスや商品、技術力においての店舗イメージを確立させ認知してもらう
- ファンの獲得、リピート率を高めるための広告活動
広告は企業(店舗)のサービスや商品を伝達して拡散し、認知してもらうための集客手段となります。ユーザーが目で見て耳で聞いてといった創造を掻き立てられる刺激を与え。購買意欲に繋がらなければなりません。
広告というのはコミュニケーションのひとつなのかもしれません。
下記は広告の狙いの基本である伝達方法を挙げてみました。
- 情報の提供・伝達による共感を与える
- 商品がどのような工程で作り上げられているのかを的確に伝える
- 店舗ブランドの共感、社会的信頼を与えるメッセージ
世間に広く認知してもらう手段としての広告は、今の時代トリミングサロンにとって重要なポイントのひとつとなるでしょう。
2.広告の種類と方法
広告の種類は多数ありますが、それぞれどのような特徴があり、どのような成果が得られるのか見ていきたいと思います。
2.1 紙媒体による広告
紙媒体の広告は「新聞広告」「雑誌広告」「フリーペーパー」「チラシ」「DM」などがあります。ではそれぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
★新聞・雑誌広告
新聞と雑誌を比較してみるとターゲット層が分かれていることが多く、新聞は中高層からシニアまでが最も多く、雑誌は若年層が多く占めていることがあります。
- 新聞広告の特徴・・・地方新聞の場合は、その地域に根差したアピールをすることができ反響も大きいです。また、社会的信頼が得られるということも大きな利点です。
- 雑誌広告の特徴・・・現在ペット専門誌の増加により、広告欄も増えてきています。専門誌の広告出稿はターゲット層が絞れるので認知度が高くなるのが特徴です。但し、新聞広告と比べると広告料が高くなることが多いので予算に合わせて選ぶようにしましょう。
2.2 Instagram広告
Web広告は種類が多く、どれを選べばいいのかわからないという方が多くいらっしゃいます。ここではWebサイトから広告を出稿できる人気のInstagram広告を紹介します。
今や4人に1人がInstagramを利用していると言われています。Instagram広告は、直接広告を作成してユーザーに対して表示できるという非常に便利なものです。
種類はリール、ストーリーズ、発見タブなどに写真や動画を出稿できる広告があります。
- ★リール:最長90秒という短い動画で作成・投稿・発見できる機能です。「いいね」や「コメント」機能がついており、サロン内の雰囲気を素早く広告作成ができるのが特徴です
- ★ストーリーズ:縦全画面で広告が表示されるため、トリミングサロンでの施術画面(仮)などを出稿することでダイナミックかつインパクトのある印象を与えられます。また、広告をタップすることでお店のサイトにアクセスができる機能もあるので多くのユーザーに閲覧してもらえるという期待が持てます。
- ★発見タブ:発見タブは画面下部にある虫眼鏡(🔍)アイコンをクリックすると、フォローしていないアカウントの投稿でもスクロールで表示されるという広告です。ユーザーが探したいサロン、あるいは偶然目に留まるなど、どんな時でも数多く閲覧してもらえるのが特徴です。
2.3 ポータルサイト広告
ポータルサイトは全国のトリミングサロンなどが登録しています。そのためユーザーにとっては複数ある中からサロンを探す手段として役に立っています。
Webサイトのドッグビューティーやドッグポータル、E-PARKペットライフなどがありますが、全国のトリミングサロンはもちろん、ペットホテルや動物病院まで簡単に検索ができて閲覧することができます。
〈特徴〉
- ポータルサイトは競合店が多いが他サロンと比較ができる
- 多くのユーザーが専門ポータルサイトにアクセスしてくるのでヒットされやすい
- 認知度が高くなる
閲覧数は高いが他サロンという競合店の多いことが一番の課題です。どのように差別化を図り、来店までこぎつける広告を打ち出していくのかがポイントとなってくるでしょう。
2.4 口コミという広告
大切なペットの健康や美容のために利用できるトリミングサロンを選ぶとき、ペットの集まる「オフ会」「イベント」などに参加されている方から紹介してもらって行ってみたという人がいらっしゃいます。また、直接サロンを利用した人の声を聞くということと同じように口コミの閲覧も、安心してペットをサロンに連れていけるという方が多くいらっしゃいます。
〈口コミの特徴〉
- 広告同様、幅広い人に認知してもらえる
- 良い口コミはサービスと信頼感を与える
- 悪い口コミは店舗の課題となり、改善点を見つけることができる
口コミは広告に頼っていないことがポイントになります。広告は企業や店舗のサービスや技術・商品を認知してもらい、信頼性のあるメッセージを届けます。一方で口コミは個人の価値によるもので良し悪しが決まるということです。ただし、最初はユーザーが広告を見てトリミングサロンを利用し、そこから口コミ投稿するという流れが多いので広告の内容は非常に重要です。
3.広告の力を最大限に引き出すには
多様な手段で広告を打ち出すことはできますが、自店舗にあった方法を選ぶことも大切です。集客に繋がらない広告は、少なからず存在しています。広告はチラシ等の紙媒体からメディア、インターネットなどそれぞれ異なりますが、顧客のニーズがあるタイミングで応えなければ響かせることは少々難しいかもしれません。ただ、記憶に残るような広告はで印象付けることを重要としています。
各媒体の特徴を把握し、正しいブランドイメージの情報を提供して顧客に信頼を得て来店してもらうことが大切です。その後の安定した売上に繋げられるかは、経営者、働くスタッフの行いで決まります。
集客成果が表れた時には広告の力も最大限に引き出せたという結果ではないでしょうか。
さいごに
いかがでしたか。数多くの広告媒体は存在していますが、自店舗にあった方法での広告出稿が効果的です。ただし、ユーザーが広告に辿り着くまで全ての媒体に目を通していることも考えられるので、広告は一つに絞るよりWeb広告やチラシ、新聞と雑誌など組み合わせてみるのも良いでしょう。
ぜひ広告という力を信じて大いに活用してみてはいかがでしょうか。