- 「飲食店開業を考えているけど、どのレジを選べばいいかわからない。」
- 「自分のお店は、どの程度の機能で十分なのか知りたい。」
- 「店舗を増やそうと考えているが、POSレジを導入した方がいいのか。」
と疑問を抱えている方の悩みを解決できる記事になっています。
この記事では、飲食店向けレジ比較の【最新版】レジの選び方のポイントがまとめてあります。
この記事を読み終えれば、ご自分の飲食店の形態にあったレジシステムを見つけることができるでしょう。
もくじ
1.レジの種類について
飲食店を開業するなら代金のやりとりを行うためにレジが必要です。会計管理、売り上げ管理など、お店側にとっては非常に便利な機器です。最近のレジは一昔よりかなり進化して多種多様な製品が出ています。
レジにはどのような種類があるのでしょうか。
- レジスター
- POSレジ
- タブレットPOSレジ
3タイプのレジのメリットやデメリットを紹介します。
1.1 レジスターとは?
会計をするためだけのシンプルなレジです。ボタンも少なく、お金を入れる所とレシートの印刷機能がついている程度です。
メリット
- 機能が少ないため、操作を覚えるのは簡単。
- わずらわしい各種設定も不要。
- 最低限の会計・売上管理ができればいいという方には十分。
デメリット
- どんなメニューが売れ筋かなど、データの管理分析ができない。
- 閉店後に伝票、店内在庫などの付き合わせの作業で時間と手間がかかる。
- 誤入力や不正入力のリスクは高い。
1.2 POSレジとは?
POSレジは「Point Of Sales」の略で、お客様と金銭のやりとりをした際の販売情報を、サーバ等で一括管理するシステムを搭載したレジです。
メリット
- 商品別に1つのボタンで会計できるので、誤入力のリスクが低い。
- レジ締め作業や商品ごとに金額を入力する必要がなく業務を効率よく行える。
- どんなメニューが売れ筋かなどのデータを管理、分析できる。
デメリット
- 一番のデメリットは、導入コストが高額である。
- インターネット回線のため、停電や回線不具合などがあった場合にスムーズな会計処理ができない。
1.3 タブレット POSレジとは?
POSレジ機能がついているタブレット型のレジです。
メリット
- タブレット型なのでコンパクトでスペースを取らず、持ち運びも可能。
- POSレジとほぼ同様の機能がついているのに、導入コストが安い。
- レジ締め作業や商品ごとに金額を入力する必要がなく業務を効率よく行える。
- どんなメニューが売れ筋かなどのデータを管理、分析できます。
デメリット
- 持ち運べるため、盗難や紛失のリスクがある。
- インターネット回線のため、停電や回線不具合などがあった場合にスムーズな会計処理ができない。
2.飲食店向けおすすめのタブレットPOSレジとは?
近年では、タブレットPOSレジを導入する飲食店が増え、注目を集めています。その理由は、導入しやすく、運用も簡単という事です。今後はタブレットPOSレジへの乗り換えはますます進んでいくと予想されます。そこで、ここでは、「タブレットPOSレジ」について詳しく説明します。
2.1 タブレットPOSレジにかかる費用はどのくらい?
POSレジの場合、レジ端末価格が10万円以上で、販売情報集計システムの導入費用などを含めると、初期費用で100万円を超える場合があります。それに比べ、タブレットPOSレジは、安いタブレット端末を利用することで初期費用を10万円以下におさえることができます。高価すぎて従来のPOSの導入に踏み切れなかった飲食店がタブレットPOSを導入し始めています。
2.2 タブレットPOSレジの多様な機能とは?
① 売上管理
リアルタイムで売上集計が可能です。日別売上や月別売上、商品別売上など様々な売上分析をすることができ、結果はグラフや数値で表示されます。これらの結果を分析することで、マーケティング戦略に大きく役立ちます。
② メニュー管理
メニュー情報を簡単に登録でき、価格も簡単に変更できます。季節のメニュー設定などの変更もすぐ対応できて、商品展開のスピード感を出せます。また、店舗ごとに管理できるため、売上データなどから店舗によっては商品の金額を変えたり、品数を変えたりといったことができます。
③ 在庫管理
食材やドリンクの在庫数がリアルタイムでわかるため在庫の管理しやすくなります。仕入の調整や価格の変更など、棚卸に使っていた時間を大幅に削ることができます。
④クレジット決済
クレジットカードリーダーを併用することで、クレジットカード決済も簡単に導入可能です。SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーやApplePay、PayPay、デビットカードによる決済も可能で、多彩な決済方法に対応できます。
⑤スタッフのシフト管理
スタッフの出勤、退勤の記録とともに、時給と人件費管理も簡単にできます。このシフト管理機能があれば店舗が忙しい日にスタッフが足りない、といった問題もふせぎやすくなります。
⑥予約管理
お客様の予約管理も行うことができます。予約のダブルブッキング防止や、テーブルの回転数の最適化が簡単にできます。また、経験の浅いスタッフでも予約を受けることができるので、予約管理ができるスタッフに代わるまで電話を待たせ電話が切れたなどの機会損失や、お客様を待たせるという接客満足度低下の改善にもなります。
3.飲食店業態別おすすめタブレットPOSレジ3選
タブレットPOSレジといえば、定番ともいえるレジ3選をご紹介します。
まずは抑えておきたいオススメのタブレットPOSレジ3選です。
3.1 エアレジ(Airレジ)
知名度の高さと月額費用が0円であるということが、一番のメリットではないでしょうか。月額費用が0円で利用できる理由は、エアレジの開発元である株式会社リクルートライフスタイルではエアレジで儲けようとは考えていないとのことです。この画期的なPOSレジを無料でお店に提供し、Airシリーズ(リクルートが開発するエアレジなどお店向けサービスの総称)の顧客を囲うことを目的としているからです。Airシリーズの他のサービスも基本的には無料で利用できるものばかりですが、一部有料のオプション機能もあるのでそこで収益を得る方針なのでしょう。
タブレットや周辺機器さえあれば今すぐでも始められるというお手軽さから試しに導入している飲食店が多いように思います。
エアレジ | |
---|---|
会社名 | 株式会社リクルートライフスタイル |
月額費用 | 無料 |
使用可能機器 | iPad、iPhone、キャッシュドロワ、レシートプリンタ、モバイルプリンタ、バーコードスキャナ、決済端末 |
サポート体制 | メール、チャット、ビックカメラAirREGIサービスカウンター |
レジ機能 | 注文入力、レシート出力、キャッシュドロア連携、領収書発行、バーコード読み取り、売上管理、売上分析、商品管理、在庫管理、予約管理、顧客管理、会計ソフト連携、ポイント管理、オンライン機能、クレジットカード決済、電子マネー対応、CSVダウンロード、勤怠管理 |
連携アプリ | レストランボード、Airペイ、Square、モバイル決済forAirレジ、freee、MFクラウド、弥生会計、TKC、ラクスル、ホットペッパーグルメ、JOBCAN、シフオプ、BtoBプラットフォーム、COREC ロイヤルシェフ、八面六臂、Royalshef、モンスターチャンネル、ポンパレ、タウンワーク、メリービズ、Talknote、POICHI、サロンボード、みんなの電気、Airレジ ハンディ |
3.2 ユビレジ(Ubiregi)
ユビレジは世界初のiPadレジとして2010年8月にリリースされ、タブレットPOSのパイオニア的な存在となりました。導入店舗の継続率99%という驚異的な数字が、ユビレジの使い勝手の良さをあらわしています。ユビレジは特に試せるキャンペーンを沢山行っているので、気軽に「まずは導入してみよう」と考えることが出来ます。
ユビレジ | |
---|---|
会社名 | 株式会社ユビレジ |
月額費用 | ・お試しプラン:0円 ※まずは試しに使用したいという方にプレミアムプランが1ヶ月無料にて使用できます。 ・プレミアムプラン:6,900円+税 |
使用可能機器 | iPad、レシートプリンタ、専用スタンド、キャッシュドロア、プリンタ一体型ドロア、バーコードリーダー、モバイルプリンタ、キッチンプリンタ |
サポート体制 | メールサポート、電話サポート(プレミアムプランのみ) |
レジ機能 | 商品管理、データ集計、在庫管理、バーコード管理、基幹システムとの連携、複数店舗、売上分析、顧客管理、シフト管理、OESシステム、給与管理、予約システム、CRMシステム |
連携アプリ | ユビレジfor Salesforce、Flick Order、Stock Scan、Coiney、楽天ペイ、食べログペイ、Square、TORETA(トレタ)、ぴかいち、Fooding Journal、MFクラウド会計、freee、弥生会計、スーパーデリバリー |
3.3 スマレジ
スマレジのアカウント数は、2019年7月時点で71,000店舗以上で利用されている高機能かつシンプルなiPadタイプのPOSレジです。様々な業種業態の細かい仕様・ニーズにも応えてくれため、順調にユーザー数を増やしています。スマレジはすべての機能と、電話による導入サポートを30日間無料で利用できるため、自分のお店に合うか気軽に確認することができます。
スマレジ | |
---|---|
会社名 | 株式会社スマレジ |
月額費用 | ・スタンダード:0円 ※基本的なPOSレジ機能を備えた気軽に使えるプラン ・プレミアム:4,000円+税 ※複数店舗で売り上げデータを一括できるプラン ・プレミアムプラス:7,000円+税 ※顧客管理、ポイント管理、電話サポートのついたプラン ・フードビジネス:10,000円+税 ※飲食店向けに特化したプラン ・リテールビジネス:12,000円+税 ※小売・アパレル向けの高度な在庫管理が可能なフル機能プラン |
使用可能機器 | iPad、iPod、iPhoneのいずれか必須、レシートプリンタ、専用スタンド、キャッシュドロア、プリンタ一体型ドロア、バーコードリーダー、モバイルプリンタ、自動つり銭機 |
サポート体制 | ヘルプサイト、メールサポート、導入電話サポート(アカウント作成から導入までの期間無料)、電話サポート(プレミアムプラス以上のプラン対応)、出張コールセンター(ユーザー向けに定期開催される懇親会。サポートスタッフへ対面相談可能) |
レジ機能 | 販売・会計、レシート印刷、点検/精算、商品管理、在庫管理、予算管理、売上分析、免税販売対応、カスタマーディスプレイ スマレジAPI、顧客管理、オーダーシステム、多店舗管理、データのCSV出力、スタッフ管理、PL管理 |
連携アプリ | Freee、弥生会計、MFクラウド会計、TKC、勘定奉行クラウド、スマレジ・タイムカード、ぴかいちナビ、FOODIT21、トレタ、スマレジペイメント、楽天ペイ、コイニー、ペイメントマスター、Square、EC-Cube、Synergy360、AoaRevo、Web+レジ、 Visionary、dodoポイント、ABEJA Platform for Retail、G1 Commerce |
4.タブレットPOSレジの選び方のポイント3つ!
ここまではタブレットPOSレジがどんな機能があるのか、おすすめのサービスなどを紹介してきました。多機能なタブレットPOSレジを選んでも使いこなせなければ、導入費や時間など無駄にしてしまうでしょう。
ここでは、「実際に導入するにあたり、どう選んだら良いのか?」と悩むであろう方のために、3つのポイントを紹介し、導入する際の判断基準として参考にしていただければと思います。
ポイント1:導入目的を把握する
「食材の管理や仕入れ数を把握したい」「スタッフの勤怠シフト管理をしたい」など、タブレットPOSシステムを導入する目的は店によってさまざまです。
導入目的は明確にすることで、必要な機能が決まってくるでしょう。
導入目的に合った機能があると、売上アップや店舗運営の効率化など良い効果を期待できます。
ポイント2:ツールの使い勝手を確認する
POSレジを導入したものの、機能が複雑で使いにくく、逆に作業の効率が落ちてしまうケースがあります。
こうしたケースは、POSシステムを導入する前に確認する必要があります。
売上・在庫の集計データが一目で分かりやすいものになっているか、分析が容易にできるかも選択のポイントになります。
可能であればスタッフの意見などを聞いてみると参考になるでしょう。
ポイント3:予算に合った料金プランを把握する
POSレジを導入する上で、料金プランも見逃せません。
タブレットPOSレジは、基本的に月額料金で利用できますが、機能の多いプランでは有料になる場合もあります。
利用プランの料金と合わせて、オプションの利用料金も忘れず確認しましょう。従来のPOSレジよりもコストは低いですが、維持費と予算をしっかり把握することが大切です。
さいごに
いかがでしたでしょうか。今回の記事で紹介したタブレットPOSレジの中に、ご自分の飲食店の形態にあったものを見つけることができましたでしょうか。
POSレジとは何なのか、導入のメリットとデメリット、オススメのタブレットPOSレジサービスや選ぶ際のポイントなどが、理解いただけたと思います。
POSレジ導入には事前の準備が最も重要であり、比較検討することが大事です。
特徴や料金、機能の充実度などを参考にし、タブレットPOSレジサービスの導入を検討してみてはいかがでしょう。