気になる飲食店経営者の収入は?【業種別に平均年収を比較】

■飲食店を開業したいけど、収入は安定しない?
脱サラして飲食店を経営したい!でも収入がどれくらいになるのか心配だ
これから飲食ビジネスを始めたいけど、平均年収はどれくらい?

飲食店を経営するということは、自由度が高く独自のアイデアで勝負ができ、直接顧客の喜びを感じることができるとても魅力的な仕事です。しかし、経営状況によって収入の変動があるため、飲食店を開業する夢と現実の狭間で今一歩踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。今までの安定した生活を変えるとなると不安はつきものですね。そこで、飲食店経営者の平均年収はどれくらいなのか、またどのくらいの売上があれば安定するのか、赤字が継続した場合の回避方法も含めて解説していきたいと思います。
是非ご参考にしてみてください。

1.飲食店のオーナーは儲かる?

現在は飲食業で勤めているが、将来は自分のお店を開業したいと考えている方、もしくは他業界でのサラリーマン生活から憧れだった飲食店の経営をしたいというる方も数多くいらっしゃいます。独立して飲食店を営むということは、今まで安定した雇用で毎月決まった給料を貰っていた立場から、今度は自分が経営者の立場となり、売上によって収入が良くも悪くもなります。そこで、業種によって年収は異なりますが、気になる飲食店経営者の平均年収を調べてみました。

・居酒屋経営:300万~2,500万円
・バー経営:300万円前後
・レストラン経営:400~600万円
・カフェ経営:200~800万円
・ラーメン店経営:800万円前後

以上のような数字となっていますが、飲食店経営者の全体の平均年収は約560万~620万円です。また、各業種によって大きな差があるのが分かります。
居酒屋で年収のばらつきがあるのは、1店舗だけの経営と複数店舗経営の違いによるものと思われるため、大きな差がでています。また、カフェ店舗の大きな差はフランチャイズ経営しているケースと個人経営で行っているためです。小規模なお店を個人で経営している年収は、どうしても低い数字に傾く傾向が多いです。ラーメン店は、顧客の回転率もよく夜遅くまで営業しアルコールも提供していることが多いので注文数も増え、売上も上がり高い年収が見込まれています。その他、地域などによる収入の差もみられます。

2.飲食店が赤字になる原因とその対策

経営者の中には赤字経営で苦しんでいる方も数多くいらっしゃいます。飲食店経営者の平均年収は600万円前後だと先述しましたが、実は約7割が赤字経営だというデータがあります。そして赤字経営の平均年収は300万円程度で、黒字経営の約半分だと言われています。せっかく夢を持って開業したのに赤字が続き、年収が下がってしまうのはとても残念なことですね。そこで、経営者の年収に打撃を受ける赤字経営に陥ったケースを幾つかあげたので、その回避方法と一緒にみていきましょう。

2.1 開業資金・運転資金が不十分

飲食店の開業資金は約1,000万円が必要です。開業するにあたって銀行などの融資を受けた場合は月々の返済があります。お店を開業してから経営が軌道に乗るまで約半年から1年間はかかると言われているため、その間の蓄えが無ければ融資の返済や人件費、家賃などの支払いが厳しくなってくるのは当然のことです。最低半年分は赤字覚悟のうえ運転資金として別途用意しておいたほうが良いでしょう。

2.2 宣伝、販促費などの再確認

宣伝、販促などによる広告の効果は確認しているでしょうか。宣伝がきちんとターゲット顧客に伝わっていれば、お店に幾度か足を運んでくれる可能性は高いです。また、販促費は売上に対してどのくらい使えるか予算を決めておきましょう。中途半端に広告宣伝をしかけると、集客も中途半端で終わってしまいます。通常、飲食店の広告宣伝費は売上額の3%~10%が相場となっています。例えば月300万円の売上がある場合、3%の宣伝費用をかけると9万円使えます。もし広告宣伝が売上に繋がらない場合は、費用をかけた宣伝などはストップする、もしくは他の施策に切り替えることを検討してみましょう。

2.3 コンセプトと立地が原因

赤字経営が続く原因はコンセプトや立地が悪い可能性も高いです。立地は最初から決めた場所なので、なかなか変えられませんが、料理の味や宣伝方法によっては認知度も高まり集客もできます。コンセプトは、ターゲット層のニーズに合ってなければ来店はしてくれません。今一度コンセプトのブレはないか見直しをしてみましょう。お店の“ウリ”を表現し、お客様にその良さに気づいてもらえなければなりません。顧客が求めているものを提供するためにも、メニューやサービス、店内の雰囲気作りのリニューアルを検討してみることも大切です。

3.飲食店経営で年収アップのコツ

飲食店経営者の収入は売上の10%が平均です。

【売上】
人件費(30%)+材料費(30%)+家賃(10%)+水道光熱費他(10%)+借入返済(10%)
オーナーの収入

※人件費や材料費は変動費のためばらつきがあります。

経営者の年収は上記のような数式を見て分かるように、当然売上がアップすれば経営者の収入は高くなります。例えば年収1,000万円を稼ぐためには、年商1億円が必要になります。ただし1店舗で月商840万円は厳しいため、もう1店舗を増やし2店舗にして、各店舗の月商420万円×2店舗(=年商840万円)の年商にすれば年収1,000万円も可能になります。年収1,000万円を目指すためには、複数の店舗経営を検討するのもいいかもしれません。ただし、1店舗目を成功させた後に多店舗展開を視野に入れてみることにしましょう。

さいごに

飲食店を開業する際、お店を継続させきちんと収入を得て生活ができるのだろうかと不安が頭をよぎるのは当然です。開業前にしっかり事業計画を立て、リスクを最小限に抑えることが必要です。そして長期的な飲食店経営を目指し、更に年収をアップするには売上を伸ばすことが必須です。自分の目指す飲食店を軌道に乗せ、売上と同時に年収をアップさせることで、飲食店の経営者となった決断が良かったと思えることでしょう。

この記事を書いた人

hirotax.jp