ランチは好調なのに…ディナーの売上が伸びない原因と解決策

  • 「ランチは満席だが、夜の売上が安定しない。」
  • 「ランチと違い、ディナーの価格設定が難しい。」
  • 「SNSや口コミの影響力がランチ中心で、夜の魅力が伝わっていない」

このようなお悩みや疑問を抱えている飲食店経営者の声を多く聞きます。
この記事では、ディナーの売上が伸びない原因と、売上を伸ばすための解決策、効果的なSNSマーケティング戦略を紹介していきます。
是非、参考にして下さい。

1.ディナーの売上が向上しない原因とは?

ランチ営業は順調なのに、ディナーになると客足が遠のき、売上に悩む飲食店経営者は少なくありません。以下のような原因が考えられます。

①ターゲット層が合っていない
ターゲット設定が適切でないと、来店して欲しい顧客層に響いていない可能性があります。例えば、サラリーマンが多いオフィス街に、ファミリー向けのメニューを提供している場合、ターゲット層と実際の客層がズレている可能性が高いです。

②メニューや価格設定が魅力的でない
ランチはコスパが良いが、ディナーは「高いだけ」と思われている可能性があります。
ランチはコスパの良さが重視されるため、セットメニューが充実しており、お得感や満足感が得られます。ディナーでランチと同じようなメニューを提供していると、割高に感じることがあります。

③雰囲気やサービスがディナー向けではない
店内の雰囲気がランチと変わらないと、ディナーの価格帯に見合った価値を感じにくくなります。
照明が明るすぎる、「BGMの選曲がランチ時と同じなど、「夜にゆっくり食事を楽しむ空間」としての魅力が薄れてしまいます。ディナーでは、仕事終わりにリラックスしたい人や、デート・記念日などの特別な時間を過ごしたい人が多いため、ランチと同じカジュアルな雰囲気だと「わざわざ夜に来る理由がない」と感じてしまうのです。

④競合との差別化ができていない
提供するメニューやサービス、お店のコンセプトが競合店と大きく変わらない場合、お客様は「どこで食べでも同じ」と感じ、利便性の高い店・価格がより安い店を選びがちです。
競合店と差別化を図るためには、お店の個性を明確にし、ターゲットに合った「ここでしか体験できない価値」を提供することが重要です。

2.ディナータイムの売上を伸ばすための解決策

2.1 集客を強化する(認知度アップ)

①SNS・クチコミサイトを活用する
Instagramでインスタ映えする料理写真を投稿し、ストーリーズで「本日のおすすめ」や「限定メニュー」を紹介すると認知度アップに効果的です。Googleマップのクチコミを増やし、お店の評価を上げることも大切です。

②イベントや特別企画の実施
「〇曜日はワイン半額」、「ペアリングコースを特別価格で提供」など、定期的なイベントを企画すると、再来店のきっかけ作りになります。リピーター獲得には効果的です。

2.2 価格に見合った満足感を提供する

①ディナー限定の特別感を演出する
ランチとは違うメニュー構成にしましょう。(例えば高級食材を使った料理やシェフおすすめメニューなど。)料理の盛り付けや提供方法を変え、特別感を演出するのも大切です。

②コース・セットメニューを導入する
「おまかせコース」「ペアリング付きディナー」「ちょい飲みセット」など、注文しやすいコースメニューを増やすことで客単価が向上します。

2.3 お店の雰囲気とサービスをディナー向けに改善する

①ディナー向けの空間作り
ランチタイムとは違う、ディナー向けの空間作りを考えましょう。

例えば、

  • 照明を少し暗めにし、温かみのある雰囲気にする
  • BGMを落ち着いた曲を選ぶ。ジャズ・クラシック・など)
  • テーブルの配置を少し広めにし、ゆったりとした空間を演出する

②サービスの質を向上させる
料理の説明を丁寧に行い、お客様の要望に合わせたおすすめを提案できるようにすると、特別感を演出できます。(例:このワインには、こちらの料理が合います 等)
また、デザートプレートやバースデーサービスを提供し、記念日需要を取り込むこともオススメです。

2.4 リピーターを増やす工夫をする

①スタッフとコミュニケーションを強化する
常連のお客様の顔を覚えてお声掛けするようにしましょう。帰り際に次回の新メニューやお得な情報などを伝えると、次回の来店を意識してもらえます。

②限定メニューや裏メニューを用意する
「リピーター限定メニュー」「常連さんだけが知る裏メニュー」で特別感を演出するのもオススメです。

③クーポンを活用する
LINE公式アカウントで「次回ディナー10%オフ」クーポンを配布したり、ポイントカードやスタンプカードを導入し、再来店を促しましょう。

2.5 客単価をアップさせる工夫をする

①追加オーダーしやすいメニュー構成を考える
前菜・メインだけではなく、サイドメニューやデザートメニューを充実させると追加オーダーしやすくなります。例えば、食後にぴったりの小さなデザートメニューは、追加オーダーの促進につながります。食事の満足度も高まるでしょう。

②ドリンクのペアリングを提案
料理に合うワインやカクテルをおすすめすると、ドリンクのオーダーにつながります。
その場合、「このお肉には赤ワインがぴったりです」など、具体的な提案を行うと良いでしょう。

③高単価メニューを強化する
限定の高級食材を使ったメニューや2人でシェアできるボリューム感のあるメニュー 等を用意することで、客単価が上ります。スペシャル感があるメニューは、客単価を上げてもお客様の満足度は下がらないでしょう。

3.効果的なSNSマーケティング戦略を紹介

現在、多くの飲食店がSNSを活用して集客を行っています。
Instagram、TikTok、LINEを活用したマーケティングが効果的です。

3.1 Instagram~ビジュアルで魅力を伝える~

視覚的に料理や店内の雰囲気を伝えやすいため、飲食店との相性が抜群です。
特に「#グルメ」「#ディナー」「#デートスポット」などのハッシュタグを活用することで、ターゲット層にリーチしやすくなります。

3.2 TikTok~短尺動画で話題を作る~

TikTokは、短尺動画を通じて短期間で話題を作りやすく、特に10代~30代の若年層向けのマーケティングに有効です。バズることで、一気に集客につながる可能性があります。

3.3 LINE~リピーターを増やす~

LINEは、一度登録したユーザーにダイレクトに情報を届けられるため、リピーターを増やすのに最適なツールです。限定クーポン・季節の新メニューなどの情報を配信して再来店を促します。

さいごに

いかがでしたか?ディナーの売上が向上しない原因と、ディナーの売上を伸ばすための解決策、効果的なSNSマーケティング戦略を紹介しました。
今回紹介した解決策やSNSマーケティング戦略は、すぐに実施できるものばかりです。
自店に合うものから取り組んでいくことをオススメします。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人