
美容業界は、ヘアサロンやエステサロン、ネイルサロン、マツエクステサロンなど、さまざまな種類があります。競合店が多い美容サロンのなかで、人気のあるお店、または不人気のお店が存在しています。
美容サロンを開業しても数年で廃業してしまう事態になるケースも少なくありません。
独立を検討されている方は、長年経営している人気店のリサーチをしてみることです。
今回は、集客に繋がる人気サロンとそうでないお店の違いを中心に解説していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。

もくじ
1.集客が重要な理由
美容業界に限らず店舗を持つサービス業は、経営する上で集客は重要な位置にあります。
お客様が来店しなければ売上に繋がりません。集客数を増やすために、店舗側は購買意欲に繋げるため、さまざまな角度から分析をしています。
美容サロンの場合は、商品を技術・サービスと捉えて考えてみましょう。集客が見込めなければ人気店にはなりません。
美容サロンの集客は重要ポイントのひとつですが、以下のように集客が見込めない店舗は少なくありません。
- 集客の方法がどうしていいのかわからない
- 集客のためにできることをやっているが、お客様の来店が少ない
- ある程度の集客はあるが、売上向上に繋がらない
美容サロンの課題として上記のような悩みは少なくありません。大切なことは、集客の重要性を理解しながら、策略に対して効果を得ることです。そうすることで集客力が高まり、人気サロンの実現に繋がります。
また、次に解説する人気店とそうでないお店の違いを知ることで、更に集客方法も学べます。
2.人気のある美容サロンの特徴

集客数が売り上げに比例します。多くのお客様が来店してもらうためにどうしらいいでしょうか。先ずは、人気のある美容サロンの特徴をみてみましょう。
2.1 コンセプト・ターゲットが明確
人気のあるお店は、コンセプトやターゲットを明確に設定しています。
多くの集客数を確保している店舗は、以下の事項に共通しています。
★コンセプト
- サービスと顧客のニーズが一致しているため、顧客満足度に繋がっている
- 自店の特徴(ブランドやサービスなど)を把握している
- 目指していること(もの)に向かって実現させている
★ターゲット
- 立地によるライフスタイルに合ったサービスを提供(美容院やエステ、ネイルサロンなど)
- 特定な年齢層や性別、趣味嗜好を把握した上で集客見込み数を予測する
コンセプトとターゲット層が明確であれば、適切なマーケティング戦略が行えます。
何をどうしたらいいのか理解していることが人気店になるポイントなのではないでしょうか。
2.2 SNSなどによる宣伝活用
SNSによる宣伝を上手に活用していることも人気のある美容サロンの特徴のひとつです。
SNSは種類がたくさんあるので、利用客や特徴を考慮した上で選ぶことが集客に繋がります。また、ヘアサロンやエステサロン、ネイルサロン、マツエクステサロンなど、さまざまな種類がありますが、宣伝方法は共通していることがみられます。
お客様の利用頻度も考えた上で、SNSの活用をしていることが人気店の共通点です。
- インスタグラム➡ストーリーは毎日または、2日に1回程度配信。フォロワーやユーザーに情報提供
- TikTok➡施術前と施術後の違いを投稿
- LINEアカウント➡数か月に1回プレゼントキャンペーンなどの投稿。予約のリマインドにも活用
定期的な情報提供をすることで、ユーザー・フォロワーは次第に情報源を求めるようになります。常に更新をするように心がけると良いでしょう。
また、集客数の多いサロンは配信テーマを明確にしているので、わかりやすさに特徴があります。
2.3 好印象の口コミが多い
人気のある店舗の共通点は「良い口コミ」が多くあります。中には、口コミは信じないという人もいますが、新規顧客は口コミをみて美容サロンに行くかどうかの判断に繋がります。また、口コミが少ないと特徴のない・無関心のお店という印象を受けられます。
人気店は以下のような施策をしながら、口コミを利用してもらうための活動していることが多いです。そのため、好印象の口コミに繋がり、新規顧客への情報提供となります。
- ▶施術前に、サービスと引き換えに口コミを書いてもらえるように伝える
- ▶満足のいく技術・サービスを提供する
- ▶客様の悩みに合った技術を提供
- ▶相談やアドバイスなどのコミュニケーションの活性化
2.4 リピーター多い
リピート率が高い傾向にあることも、人気店の特徴のひとつです。
また、リピーターが多いということは、来店してもらうための施策を講じたり、リピート率の分析をした後の数字についての改善なども行っています。
ここでは、2か月間という期間を決めてリピート率の分析の例をみてみましょう。
▶新規顧客のリピート率
クーポンサービスを利用した回数をみてみる
- 1回のみで2回目以降の来店がない場合はクーポンが目当て
- 2回目以降の来店はサロンに魅力を感じた
▶幾つかのお試しセットメニューを提供する
人気があったメニュー施術の年齢層や性別、価格などの分析を行う
▶リピート率の高いスタッフのサービスと技術
各スタッフはコミュニケーション力、技術力は多少異なります。リピーターが低いスタッフへの教育とアドバイスをする
3.人気のない美容サロン

人気のある美容サロンもあればそうでないサロンも存在しています。
ここでは、どのようなお店が不人気になってしまうのか、その特徴をみていきましょう。
3.1 ターゲットが明確でない
美容サロンを経営していく上で「ターゲットの明確化」が重要なポイントでありました。
人気のある繁盛店は「誰に」「何を」「どのように」の重要性を認識していることがわかります。特にターゲットの「誰に」を特定することで、「何を=商品やサービス」「どのように=如何に売り込むか」が決定付けられていきます。
しかしながら、人気のない店舗はターゲットが明確ではありません。ターゲットが明確でないとどんな影響があるのかみてみましょう。
- ターゲットに対してのアプローチが不十分➡印象に残らない
- ターゲットとお店のミスマッチが発生する➡リピートは見込めない
- 店舗の特徴(売り)が伝わらない➡顧客獲得は望めない
近年、幅広い顧客層を希望としているサロンは多数存在しています。しかし、より絞ったターゲットをイメージすることで「どんなお客様に何をどのように」が細かく設定できるようになります。そうすることで、自店の特徴(個性)がお客様へ伝わりやすくなり、最終的に人気店になる可能性が高くなります。
3.2 集客活動が思うようにいかない
集客数を増やすための活動は、店舗を持つサービス業にとって難しい課題のひとつです。
新規顧客は来店するものの2回目はないと嘆いている美容サロンもあります。
人気のない美容サロンは、間違った(店舗と見合わない)集客活動を行っていることが考えられます。
- リピーターへの対応ができていない、特別感を与えていない
- 競合店との差別化を図っていない
- 新規顧客の獲得をするための設定が不十分
リピーターには特別感を与えることが必要となります。また、美容サロンのなかでも特にヘアサロンは競合店が多く差別化をはっきりしていないと集客は難しくなります。他店にはない価格設定やメニューによるサービスを提供していく必要があります。
新規顧客を獲得するためには、SNSなどの情報提供(クーポンやキャンペーン設定)を更新していくことが大切です。常に美容サロンが最新情報であることで活気がみられて、興味を持ち始めます。集客は些細な方法の積み重ねで成功に近づくことになるでしょう。
3.3 口コミが悪評
口コミは新規顧客が来店するかどうかの判断を委ねてしまうほど、重要なポイントです。
口コミは、宣伝効果よりユーザーへのお店イメージの影響が強いと言われているほど重要です。人気のないお店の共通点として口コミの評価が悪いのは事実です。
低評価が集まる原因は、以下のことが挙げられます。
- サービスの質が低いことや技術の低さ(価値に見合ったサービスと技術の相違)
- 美容に対する期待と提供内容が一致していない
- 接客が悪い、アフターケアがないなどによるお客様の失望
人気店は、スタッフの教育の徹底化、サービス・技術の向上、お客様とのコミュニケーションを図るなど、顧客満足度の追求を常にし続けています。その結果、口コミの評価が高くあります。サービス業としての細部まで手を抜かず、お客様の目線に立って改善を図ることで口コミの悪評から解消されることになるでしょう。
さいごに
いかがでしたか。美容サロンにとって人気のあるお店は非常に嬉しいものですね。人気のあるお店とそうでないお店は、やるべきことをやるかどうか(タイミングを考慮して)、施策の方向性が間違っていないかなどということです。
これから美容サロンを開業される、または検討中の方はぜひこの記事を参考にしてみていただけたらと思います。
