スポーツ観戦×飲食店!パブリックビューイングの始め方・違法にならない方法

  • 「スポーツや映画などの放映には著作権の問題がある?」
  • 「パブリックビューイングは、どんな設備が必要?」
  • 「パブリックビューイング開催で売上を伸ばすには?」

このようなお悩みや疑問を抱えている飲食店経営者の声を多く聞きます。

この記事では、飲食店でのパブリックビューイングのメリット・開催に必要な準備と設備とは?・著作権違反にならないための正しいやり方を解説していきます。また、集客・宣伝のコツ!お客さんを呼び込む方法も紹介します。是非参考にしてください。

1.飲食店でのパブリックビューイングのメリット

パブリックビューイングとは、お店に大きなスクリーンやテレビを設置し、スポーツの試合やイベントをみんなで楽しむことです。
特にオフィス街では、仕事帰りの人たちが立ち寄るきっかけになり、売上アップにもつながります。
具体的なメリットを詳しく解説します。


メリット1:集客効果が期待できる
スポーツの試合や人気イベントがあると、「みんなで盛り上がりたい!」と思う人が増えます。家では味わえない熱気や雰囲気を求めて、普段お店に来ないお客さんも足を運ぶようになります。特に、大きな試合(W杯・オリンピック・メジャーリーグ・プロ野球の日本シリーズなど)のときは、集客効果が大きく期待できます。


メリット2:売上がアップする
試合やイベントを観戦するお客様は、通常よりも長く滞在するため、その分、飲み物や料理の注文が増えます。また、特別な「観戦セットメニュー」や「応援ドリンク」などを用意すれば、さらに売上を伸ばすことができます。


メリット3:お店の知名度が上がる
「このお店で観戦できる!」と話題になれば、新規のお客さんが増えます。特に、SNSや口コミで広がると、スポーツ好きの人たちの間でお店の認知度がアップし、リピーターを獲得しやすくなります。


メリット4:リピーターが増える
一緒に観戦したお客様同士が仲良くなったり、お店の雰囲気を気に入ったりすると、「また来たい!」と思う人が増えます。
特に、定期的にパブリックビューイングを開催すれば、「試合がある日はこの店!」と決めてくれる常連客がつく可能性もあります。


メリット5:コミュニティの場になる
オフィス街の飲食店でも、近くに住んでいる人や同じ会社の人たちが集まることで、新しい交流が生まれます。「スポーツ好きが集まる店」として地域に根付けば、イベントがない日でも常連客が増え、お店の経営が安定しやすくなります。

2.パブリックビューイング開催に必要な準備と設備とは?

パブリックビューイングを開催するには、設備の準備や事前の計画が重要です。

①必要な設備

  • 大型スクリーンまたはテレビ
  • 映像配信設備
  • 音響設備
  • インターネット環境
  • 座席レイアウトの調整

②開催前に準備すべきこと

  • 放映権 著作権の確認
  • 告知 宣伝
  • 観戦メニューの作成
  • ルールの設定

③あると盛り上げるもの

  • 応援グッズ(お店で配布するのもアリ)
  • チームカラーの装飾(ポスターやライト)
  • お客さんとの交流を促す仕掛け(プレゼント企画など)

3.著作権違反にならないための正しいやり方を解説

飲食店でパブリックビューイングを開催したいとき、著作権違反にならないための正しいやり方をステップごとに解説していきます。

Step1:放送や配信元の許可を取る
パブリックビューイングで流す「映像・音声」は著作物です。
営利目的で使用するには、放送局や配信サービスの許可・契約が必要です。

【確認が必要な事】

  • 地上波・BS/CS→各放送局に商用利用の可否を確認
  • DAZN・WOWOW→飲食店向けの「商用利用プラン」に契約
  • YouTubeライブなど→配信者に直接「商用上映」の許可を取る

Step2:音楽著作権の確認と手続き
映像内のBGMや応援ソング、入場曲などが流れる場合、音楽にも著作権があります。
音楽の著作権は、JASRACやNexToneといった団体が管理していることが多いです。

【確認が必要な事】

  • 事前にJASRACやNexToneに問い合わせる
  • 必要に応じて「店舗BGM」などの包括契約を結ぶ

Step3:イベントの営利性を見直す
パブリックビューイングで入場料を取ったり、売上アップを目的に大々的に宣伝すると、「営利目的の上映」とみなされ、許可が必要になります。

【確認が必要な事】

  • 無料で実施する、または放送局・配信元から営利利用の許可を取る
  • 告知で「大会名やロゴ・映像キャプチャ」を無断使用しない(著作権や商標権に関わる)

Step4:イベント主催団体のガイドラインを確認
FIFA・オリンピック・ラグビーW杯などは、独自のパブリックビューイングガイドラインを持っていて、「何人以上なら申請が必要」などの細かいルールがあります。

【確認が必要な事】

  • イベント主催者の公式サイトを確認する
  • 必要ならパブリックビューイング専用の申請フォームから申込する

4.集客・宣伝のコツ!お客さんを呼び込む方法

4.1 SNSで事前告知+当日投稿

SNSは拡散性が高いので積極的に利用しましょう。

■SNSで事前に告知するポイント
「いつ・どこで・何を見るか」をしっかり伝えましょう。
お客様が「行ってみようかな」と思えるように、日時・場所・試合内容・お店の魅力をしっかり書くことがポイントです。

投稿例:
【パブリックビューイング開催】
〇月〇日 19:00〜
日本代表 vs 韓国代表
みんなで盛り上がれる夜!
パブリックビューイング限定メニューや応援ドリンクあります!
場所:○○(店名)
予約優先/ユニフォームを着てくればドリンク1杯無料

#パブリックビューイング #スポーツ観戦 #○○(地域名)グルメ #日本代表応援 #飲みながら観戦

■当日SNSに投稿するポイント

  • 開店前→「今から準備中!」
  • 開始直前→「あと30分でキックオフ!」
  • 試合中→「得点で盛り上がる様子」などライブ感を出す

投稿例:

  • 「満席ありがとうございます」+画像or動画
  • 「一点入った瞬間の店内、こんな感じです!」+画像or動画
  • 「応援グッズ、盛り上がってます」+画像or動画

4.2 イベント向け特別メニューの作成

通常メニューの他に、イベント向けの特別メニューを用意すると売上アップにつながります。

例えば、

  • 観戦セット:フード+ドリンクのセット
  • チームカラーに合わせたカクテルやドリンク
  • みんなでシェアできる大皿料理
  • 飲み放題プランを設けるのも効果的

さいごに

いかがでしたか?
飲食店でのパブリックビューイングのメリット・開催に必要な準備と設備とは?・著作権違反にならないための正しいやり方がご理解頂けたと思います。
パブリックビューイングは、お店の集客力を高め、売上を伸ばすチャンスになります。
特にオフィス街なら、仕事帰りの人たちが気軽に立ち寄れる場を提供することで、リピーターも増えやすくなります。上手に活用すれば、お店の人気がアップし、繁盛店につながります。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人