
- 「LINE公式アカウントと個人LINEって何が違うの?」
- 「初期費用や月額コストはどれくらいかかるの?」
- 「個人情報の取り扱いは大丈夫?セキュリティは?」
このような疑問・お悩みを抱えている歯科医院経営者の声を多く聞きます。
この記事では、歯科医院経営におけるLINE活用の必要性・メリット・デメリット・料金プランを解説していきます。是非、参考にしてみてください。

もくじ
1.LINEがなぜ今、歯科医院に必要なのか?
歯科医院にとってLINEの活用が重要視されている最大の理由は、「患者様との距離を縮め、来院のハードルを下げる」ためです。
今や多くの人が日常的に使っているLINEアプリは、患者様にとって、もっとも身近で気軽なコミュニケーションの手段になっています。
電話予約が面倒だったり、Webサイトを検索して問い合わせをする手間があったりすると、そのまま離脱してしまうことも少なくありません。
そんな中、LINEを活用することで、「LINEから簡単に予約できる」・「質問や相談が気軽にできる」・「通院前に自動でリマインドが届く」といった利便性を実現できます。
また、LINE公式アカウントを使えば、診療時間変更やキャンペーンのお知らせなどを一斉配信でき、再来院を促すきっかけ作りにも有効です。
今や「LINEを使っていない医院は、選ばれにくくなる」と言っても過言ではありません。
時代に合ったツールとして、LINEは歯科医院の経営に不可欠な存在になりつつあります。
2.歯科医院におけるLINE活用のメリット
2.1 予約率の向上が期待できる
LINEから直接予約できる仕組みを導入すれば、患者様は電話をかける手間や時間を気にすることなく空き時間に気軽に予約することができます。
これにより、「予約しようと思っていたけれど忘れた」→「面倒くさいからやめた」といった機会損失を減らすことができます。
2.2 キャンセル・無断キャンセルの防止
LINEのリマインド機能を活用すれば、予約前日に自動でメッセージを送ることができるので、無断キャンセル率低下が期待できます。
急なキャンセルでも、LINEでキャンセルを受け取ることができるので、空き枠の再調整もスムーズです。
2.3 リピーター獲得が期待できる
定期健診の案内を自動配信で促せば、患者様が自発的に予約を取るきっかけになります。
忘れがちな定期健診をLINEで思い出させることで、リピート率向上が期待できます。
2.4 情報発信が簡単にできる
診療時間の変更・休診日のお知らせ・キャンペーン情報などを「一斉配信」できるため、リアルタイムに届けたい情報を伝えることができます。
また、事前にキーワードを設定すると、患者様がLINEで問合せしたメッセージに自動応答で回答する機能もあります。
2.5 業務効率の改善
自動応答・予約受付・FAQなどをLINEで自動化することで、スタッフの電話対応や予約管理の負担が大幅に軽減され、他の業務に集中することができます。
3.歯科医院におけるLINE活用のデメリット
3.1 「友だち登録」がなければ情報が届かない
LINEで情報を配信するには、患者様に「友だち登録」してもらう必要があります。
ホームページや院内ポスターなどで地道に告知しなければ、登録者数がなかなか増えず、配信効果を得ることができません。
3.2 ブロックされるリスク
配信頻度が多すぎたり、内容が営業色の強いものばかりだったりすると、患者様から「うるさい」と感じられてブロックされることがあります。
適切な内容・頻度のバランスで情報配信することが大切です。
3.3 情報漏洩・セキュリティリスクへの注意
LINEは個人情報を扱う可能性があるため、やり取りの内容や管理方法には注意が必要です。
患者様の個人情報をLINE上で詳しく聞きすぎない、スタッフ用アカウントの管理を徹底するといった対策が求められます。
4.LINE公式アカウントの基本機能と活用法

①メッセージ配信
- 【機 能】:友だち登録しているユーザーに直接メッセージ(テキスト・画像・動画)を送ることができる機能です。
- 【活用法】:予約の空き枠案内、キャンセル情報、定期健診の案内、休診日・診察時間変更のお知らせなどをリアルタイムに配信できます。ターゲットを絞って(例:半年以上来院していない人)配信することも可能です。
②LINEチャット
- 【機 能】:患者様からの問い合わせに個別で対応できる機能です。
- 【活用法】:電話よりも気軽にやりとりができ、予約確認や簡単な相談に便利です。忙しい時間帯は「応答モードオフ」にもできます。
③リッチメニュー
- 【機 能】:トーク画面下部に固定でボタン式メニューを設置することができる機能です。
- 【活用法】:予約サイトや診察案内ページなどにワンタップで誘導することができます。カスタマイズ自由で、視覚的に分かりやすいので導線を整理することができます。
④リッチメッセージ・リッチビデオメッセージ
- 【機 能】:画像・テキスト・リンクをひとつのメッセージとして配信できる機能です。
- 【活用法】:イベントやキャンペーン告知、診療案内などに活用できます。
⑤クーポン機能
- 【機 能】:LINE上で簡単に割引クーポンなどを配布できる機能です。
- 【活用法】:キャンペーンや来院促進のきっかけに活用できます。使用回数や有効期限なども設定することが可能です。
⑥自動応答メッセージ機能
- 【機 能】:よくある質問に対してキーワードで自動返信を設定することができる可能です。(例:「診療時間」「アクセス」など)
- 【活用法】:24時間情報提供でき、受付業務の自動化に活用できます。
⑦分析機能(メッセージの開封率・クリック率
- 【機能】:メッセージの開封率・クリック率・ブロック数などが可視化できる機能です。
- 【活用法】:効果の高いコンテンツ(情報)や配信のタイミングの把握に役立ちます。
5.LINE公式アカウントの3つの料金プラン

LINE公式アカウントの料金プランは3つです。2025年5月現在。
①コミュニケーションプラン
- 月額料金:無料
- 無料メッセージ数/月:最大500通
- 追加メッセージ料金:追加送信不可
※月間のメッセージ送信数が少ない小規模な歯科医院や、まずはLINE公式アカウントを試してみたい場合にオススメです。
②ライトプラン
- 月額料金:5,000円(税別)
- 無料メッセージ数/月:最大10,000通
- 追加メッセージ料金:追加送信不可
※月間10,000通までのメッセージ送信が可能で、中規模な集客や情報発信を行う歯科医院に向いています。
③スタンダードプラン
- 月額料金:15,000円(税別)
- 無料メッセージ数/月:最大40,000通
- 追加メッセージ料金:超過分は1通あたり3円
※月間40,000通までのメッセージ送信が可能で、大規模なキャンペーンや頻繁な情報発信を行う歯科医院に向いています。超過分も追加料金で対応可能になります。
さいごに
今や多くの人が日常的に利用しているLINEは、歯科医院にとっても強力なコミュニケーションツールです。
LINE公式アカウントを活用すれば、「予約のリマインド配信」・「キャンセル防止」・「定期検診の案内」などをタイムリーに届けることができ、来院率の向上が期待できます。
電話やメールよりも気軽にやりとりできるため、患者様にとっての利便性も向上します。
さらに、自動応答やリッチメニューなどを活用することで、スタッフの業務負担も軽減できます。
今後の歯科医院経営において、LINE活用は「選ばれる医院」になるための重要なポイントです。
