美容サロンの店名はどう決める?~店名を考えるときのアイデアと注意点を解説~

美容サロンを開業するときに店名を付けることで悩まれる方が多いのではないでしょうか。名前はお店の「顔」になります。おしゃれでオリジナリティのある名前にしたいと思えば思うほど悩んで、決め時が分からなくなってしまったというオーナーもいらっしゃいます。きっとこれから開業する自店に多くの期待や願いが詰まっているからこそ安易に決められないという結果でもあるのでしょう。

一度お店の名前を決めたら10年、20年と長く付き合うことになるので慎重に決める必要があります。そこで今回は、大切な名前だからこそ失敗しないためにも考えるときのアイデアや注意点などを紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

1.美容サロンの店名の重要性

美容サロンの店名を考えるとき、集客に大きく影響するかと思うと非常に悩みますね。
店名は美容サロンだという認識をしてもらえる名前でなければお客様は混乱してしまいます。特に美容サロンはセンスが問われる職業でもあります。「おしゃれ」「かわいい」「かっこいい」「個性的」など美容サロンの基本でもあるキーワードを連想させたインパクトのある名前をつけることが大切です。インパクトを与えることで印象に残り集客効果が高まります。ただしインパクトのある名前だからこそ、技術やサービスの質の向上が重要です。

お店をオープンした時に近隣や通行人はもちろん、美容ポータルサイトで調べるユーザーにも「新しいサロンができた」と知ってもらわなければなりません。とくにポータルサイトには美容院やエステサロンなど多くの美容専門店が掲載されています。ユーザーにとってどれも同じようなサロン名だと気づきにくいことがあります。店名で印象付けることを意識してみましょう。どんなお店なのかを店名でアピールします。認知度が高くなれば集客効果に期待が持てるという美容サロンの名前は重要な要素が含まれています。

2.店名を考えるときのアイデア

美容サロンを開業するにあたって店舗名を決めるということは、自分のアイデアを表現できるので楽しいと思われる方が多いのではないでしょうか。日々の開業準備に追われているなか、「創造することに夢中になる」といった時間でもあるような気がします。美容に関連させる名前を考えながらお店の未来を創造するといったことでしょうか。
また、考えても思いつかなかったのに、ある日突然浮かんだ名前が理想とする店舗像に近かったので決めたという方もいらっしゃいます。しかし実際は店名を容易に決められないことの方が多いのが現実。
ここでは、美容サロンの名前を決める時のルールにも従いながら、考え方のアイデアを紹介したいと思います。

2.1 コンセプトに合わせた名前でイメージを!

美容サロンを開業するときに思うことは、自分の店舗では何が提供できるのか、そしてどんなお店にしようかということです。これらを明確にするためにコンセプトが必要となります。サロン名を考えるときにこのコンセプトをヒントにすると良いです。

よく知られている「モッズヘア」というヘアサロンがありますが、これはモード(ファッショナブル)なヘアという意味から店名が誕生しました。「ファッションのためのヘアスタイルを提案したい」というコンセプトをもとに考えたと言われています。このようにお店のイメージを印象付けるという方法で名前を決めると良いでしょう。コンセプトに沿ったキーワードで表現できれば、店舗名の由来を聞かれたときには説明しやすく、オーナーの想いも伝えやすくなります。

2.2 誰もが馴染める名前にする

サロン名を考えるときは誰もが「覚えやすい」「言いやすい」などを考慮しましょう。特に美容サロンは英語やフランス語、スペイン語など横文字表記を使うことが多いです。確かに外国語の店名は見た目もお洒落で美容室やエステサロンなどのイメージが付きやすいですね。しかし、難しすぎて読めない、長くて覚えきれないなどの問題があります。
たとえば街で見かけた美容院が気になって、お店情報を知りたくても店名が難し過ぎて覚えられない、思い出せないなどで諦めてしまう場合もあります。
店名はシンプルで短めのほうが覚えられやすいです。また、お客様が難しいと感じてしまうと馴染めないのはもちろん、口コミの広がりは期待できなくなります。読みやすい・覚えやすい店名はいつまでも印象に残るものです。馴染みのいいお店名は人に対して優しさを感じますね。

2.3 サブネームをつけてみる

サブネームとは屋号となるサロン名の他に、どんな施術やサービスができるお店なのかを示す、いわばキャッチコピーのような存在です。コンセプトに従ってターゲット層を絞り込み、そのなかでメージが湧くような以下のようなサブネームをつけると良いでしょう。

  • エステサロン「隠れ家」⇒プライベートサロン
  • ヘアサロン「ヘッドスパが売り」⇒サロン自慢のヘッドスパ

美容院のホームページで検索したとき「ヘッドスパができる」という情報が載っていることで、集客に大きな影響を与えます。また、ヘアサロンの場所も重要で、ユーザーが検索するとき「渋谷 ヘッドスパ」など場所も同時に入力することが多いです。地名から渋谷や表参道、原宿などの場所を入れると検索したときに表示されやすくなります。

2.4 バランスの良い文字数

前に解説した「誰もが馴染めるネーミングをつける」ということに関連していますが、文字数を考慮した店名はバランスが良く馴染めるので好印象に繋がります。
短すぎず、長すぎず、文字数は3~5文字程度が理想的です。
文字数のルールはないのですが、特にカタカナ表記にしたときは5文字以内であれば覚えられやすいです。
たとえば、エステサロンであればフランス語で「nature(自然)=ナチュール」、美容院のチェーン店「ZACC=ザック」などシンプルで短い店名であればネット検索しやすいし、見た目もすっきりしていて覚えやすいとうメリットがあります。文字数のバランスが良いと視覚的な効果が得られやすいので集客にも影響を与えます。

3.店名をつけるときに注意すること

今までは店名の決め方のアイデアを紹介しましたが、ここでは失敗しないために決める時の注意点を解説していきたいと思います。

3.1 競合店と同じ名前がないか確認をする

いざ自店舗名が決まっても、近隣の競合店と被っていた、もしくは類似していた場合はトラブルのもとになる可能性があります。特に近隣地域で同じような名前のお店があると、ユーザーが地名・サロンでネット検索したとき姉妹店だと思い競合店に行ってしまうことがあります。名前が決決まったら他社で使用していないかGoogle検索やインスタグラムなどSNSで一通り確認しておくことをお勧めします。

3.2 商標検索・.商標登録も忘れずに

美容サロンオーナーが決めた店名が他店と類似した名前を避けるため商標登録を行うのですが、その前に商標検索を行いましょう。特許庁の「特許情報プラットフォーム(J-platpat)」で類似する商標を検索することができます。検索の結果、問題がなければ商品登録を行います。商標登録をするメリットは以下のように、自店を守る役割があります。

  • 商標登録すると「商標権」という権利が発生するため自店舗名を独占して使用できる。
  • 安心・安全に商標を使用できるため、侵害されず自店舗を守ることができる。
  • 商標登録の商標とはロゴも含まれているため、美容サロンにとってロゴは店名と同じぐらい印象付ける役割を果たしている。そのロゴも権利によって守ることができる。

商標登録は商標権の保証のようなもので、そのメリットは非常に大きな存在となります。

商標登録をせずに長い期間サロンで商標を使用していても商標権者にならず、後からお店を開業した店舗が類似した商標を特許庁に申請すると商標権者になります。そのため、商標登録をしていない店舗がそのまま営業を続けていると商標権の侵害となってしまいます。名称の使用によって侵害していると見なされると、その侵害行為の差し止めとして損害賠償を請求される可能性があり、または商標の使用中止警告書が送られてきます。その際は従わざるを得ないので注意が必要です。
使用中止とは店名の変更を強いられることもあります。トラブルを避けるためにも商標登録をしておくことをお勧めします。

3.3 店名の意味を再確認

美容サロンのネーミングは、外国語が多く使用されています、ローマ字表記にすると外国語と全く違う意味になってしまうことがあります。名前の言葉にはたくさんの意味が含まれているので確認が必要です。
たとえば、日本で有名な「nonno=ノンノ」という雑誌がありますが、これはアイヌ語で「花」という意味だと言われています。しかしイタリア語では「おじいさん」という意味なので、おじいさんの雑誌ということにもなりますね。
このように国によって違う意味になることがあるので、決める時には事前に確認しましょう。また、造語やネットスラングによる言葉の捉え方などの再確認も必要です。

さいごに

いかがでしたでしょうか。美容サロンとは美容院やエステサロン、ネイルサロンなどありますが、共通しているのが「美の提供」です。美というワードを連想させた名前をお洒落にアレンジし、コンセプトに従ってオリジナリティのある美容サロンの店名にすることが大切です。その中で、お店の名前の文字数や覚えやすさなどの再確認をしたうえで決定すると良いでしょう。後にこの名前で良かったと思えることが待ち遠しいですね。

この記事を書いた人

広田 淳