近年、多くの病院・クリニックなどの待合室で情報発信ツールとしてデジタルサイネージを導入されていることがみられます。デジタルの技術を利用して発信する看板・掲示板の役割を果たしていますが、患者さんの目に留まることで多くの歯科医院でも急速に広まっています。
今回は、デジタルサイネージサービスについて、院内の適切な設置場所および効果的な活用法などを解説にしていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
1.デジタルサイネージとは
デジタルサイネージとは、交通機関や商業施設、店頭など屋外でよく見かける電子媒体を利用した広告の情報発信するシステムの総称です。大きなディスプレイを活用し、動画や静止画を配信することで多くの人へ情報伝達を行って自社(店舗・病院等)への利用を促している電子媒体広告です。公共の場ばかりでなく病院やクリニックを含む歯科医院でも導入されています。
歯科医院の来院者に対して、院内による診療の取り組みや担当歯科医の治療方針・方法などさまざまな情報を発信しているため、大きな役割を果たしています。
また、歯科医院で設置するデジタルサイネージは、以下を目的とされています。
- 患者さんに向けて自院の診療方法(料金含む)などのアピール
- 歯や口腔内の健康を理解してもらうための自由診療の促進
- 待合時間を利用してのオリジナルコンテンツによる情報提供
適切な活用法で情報を提供できるということは、ブランディング効果もあり、集患にもつながります。
2.デジタルサイネージの設置場所と活用法
デジタルサイネージには適した設置場所と活用法があります。ここでは効果的な活用法として「何処へ・何を」を紹介したいと思います。
2.1 待合室
歯科医院の待合室は、全ての来院患者が診察するまでの時間を費やす場所です。
初めての患者さんに院内イメージを伝えることができるスペースでもあります。
待合室で効果的な手段として情報発信を行い、患者さんにとっても役に立つ情報を流ことで信頼感を獲得できる可能性が高くなります。
また、待合室に設置することで以下のような効果やサービス向上に繋がります。
- 待ち時間を有意義に過ごせる(地域ニュースや病院からのお知らせなど)
- 歯科医師や院内の紹介をすることで信頼関係の構築
- 歯や口腔内のセルフチェック方法、虫歯・歯周病予防策方法などを流すことで健康管理の向上に繋がる
待合室は人が集まる場所です。ディスプレイ1台に歯やお口周りの豊富な映像コンテンツを流すこと歯科知識への向上につながります。
2.2 屋外(エントランス)
歯科医院の出入口・屋外に設置することも効果的です。
ただし、入り口付近は通行人や隣接ビルなどの邪魔にならないように置き方にも注意しましょう。なお、屋外の路面に設置する場合はコンパクトで両面画面に流れるデザインが効果的です。屋外(エントランス)に設置する役割は以下となります。
- 人目につきやすい場所は歯医者の魅力をアピールすることで認知度向上
- 歯科診療を検討されている歩行者へのアプローチに繋がる
- 「派手過ぎず、地味過ぎず」が印象に残り、信用度が高くなる(診療に力を入れている)
2.3 キッズスペース
子供にとっての待ち時間はとても退屈です。予約をしていても診療時間が長引いてしまったりすることもあり、保護者共々の滞在時間が伸びることがあります。
このような状況のなか、キッズスペースで子供が夢中になるデジタルサイネージサービスが良いでしょう。
- 子供向けにお口周りに関する簡単なクイズ形式のチャンネル配信
- 複数人の子供たちでも遊べるタッチパネルでゲーム
子供の待ち時間によるストレスの軽減ができるので、歯医者に行くことを嫌がらず保護者にとっても負担が軽くなります。
3.おすすめデジタルサイネージを紹介
デジタルサイネージの導入を検討されている歯科医院が多く存在しています。しかし、どのような内容でどのようにアピールすればいいのか分からないなど悩みはつきものですね。
多くを迷われないためにも、ここでは歯医者向けのデジタルサイネージ3選を紹介していきたいと思います。
3.1 e-haTV(イーハイテレビ)
歯医者向けのサイネージサービスで、待合室でよく活用されています。
◆特長
・コンテンツのカスタマイズが可能
数十種類のテンプレートを用意しているので、お手持ちの文章や画像、動画を入れてアレンジできる
・歯科に特化したコンテンツ
わかりやすい動画やスライド形式での情報提供が可能
・高品質なコンテンツ
プロのナレーション、BGMなどを採用しているので歯医者側からも高評価
・初期セットアップはお任せで、運用が容易
初期設定のサポートが充実していて、機器もクラウドで簡単に導入できる
◆導入時の検討ポイント
・月額と初期費用と確認する
※ちなみに月額17,000円(レンタル)、初期費用60,000円
・設置場所が確保できているか
・導入前後の充実なサポート体制が整っているか
e-haTVは歯科クリニックに特化しているため、専門性が高く、導入後も簡単に運用ができるのが魅力のひとつです。
3.2 デンタルアシストTV
無料で利用できる歯科クリニックのデジタルサイネージ「デジタルアシストTV」です。
◆特長
・教育的なコンテンツ内容
歯の健康や予防に関するアドバイスはもちろん、治療方法や小児科歯科の情報を提供
・待ち時間をリラックスさせる
動画(子供向けアニメなど含む)にリラグゼーション効果が期待できる
・自由診療を分かりやすく伝える
自由診療を伝える方法として、イラストやマンガチャンネルを流し関心を持ってもらう
・無料で始められる情報提供レンタル
動画の間に通常のCMを流すことで歯科医院は完全無料
◆導入時の検討ポイント
・初期費用と月額費用を確認する
・広告収益モデルの利益を得る仕組みであるか
・導入後のサポート体制を確認する
歯科医院(自院)の運営方針に合ったコンテンツを患者さんに伝えることができ、歯科医師との懸け橋となる情報ツールとして活用できます。
3.3 DOORS DENTAL
視覚的な治療説明が可能な「DOORS DENTAL」ですが、スタッフの患者さんへの歯に関する指導時間が削減できます。
◆特長
・患者さんの有益な情報を提供
患者目線の動画コンテンツやオリジナル動画も可能で仕組み作りをワンストップ
・カスタマイズ性が高い
背景やフォント色のカスタマイズや画面分割表示も可能
・医院のPR活用が効果的
適切なターゲット層、新患者さんへの目に留まる情報を提供
◆導入時の検討ポイント
・初期費用や月額の確認
※月額9,000円からのプランがあり、初期費用はライト・スタンダード100,000円からある
・導入後のサポ―やトラブルがあった時の充実性
・最新情報を提供するため、コンテンツの更新頻度チェック
患者さんが歯や口腔内の理解度が高くなることを目指しているクラウド型デジタルサイネージです。常に新鮮な情報を提供しています。
4.デジタルサイネージに期待すること
歯科医院向けデジタルサイネージは、さまざまな人達に価値のある情報提供をすることで貢献の実現に繋がります。
具体的には以下のような期待が挙げられます。
- 待ち時間に適切な情報提供を行うことで利用価値が上がる
- 口腔内の健康管理についての高い認知性
- 診療情報やキャンペーンメニューによる告知(ホワイトクリーニングなど)
- 分かりやすい治療方法などの情報説明で安心感・信頼感を与える
多数期待されるデジタルサイネージサービスの一部を取り挙げました。
特に患者さんが有意義な時間が過ごせるようなコンテンツを流すことで効果が得られます。
さいごに
いかがでしたか。デジタルサイネージサービスを導入するためには、設置場所やコストを検討し、自院の強みや口腔内のことを周知できるようなコンテンツに工夫することが大切です。今後も期待される情報ツールを活用してみませんか。